標準物質 $0.8012 \ g$ を用いて、$0.05 \ mol/L$ EDTA溶液の標定を行ったところ、ファクターが $1.011$ であった。標定に要した $0.05 \ mol/L$ EDTA溶液の容量を小数点以下2桁で求めよ。

応用数学化学滴定モル濃度計算
2025/8/1

1. 問題の内容

標準物質 0.8012 g0.8012 \ g を用いて、0.05 mol/L0.05 \ mol/L EDTA溶液の標定を行ったところ、ファクターが 1.0111.011 であった。標定に要した 0.05 mol/L0.05 \ mol/L EDTA溶液の容量を小数点以下2桁で求めよ。

2. 解き方の手順

まず、ファクターの定義を確認します。ファクターとは、実際の濃度が理論濃度とどれだけずれているかを示す係数です。
この問題では、0.05 mol/L0.05 \ mol/L EDTA溶液のファクターが 1.0111.011 であることから、実際のEDTA溶液の濃度は、
0.05 mol/L×1.011=0.05055 mol/L0.05 \ mol/L \times 1.011 = 0.05055 \ mol/L
となります。
次に、標準物質のモル数を求めます。標準物質の種類が不明であるため、標準物質のモル質量をMとします。
標準物質のモル数は、
0.8012M mol\frac{0.8012}{M} \ mol
となります。
EDTAと標準物質の反応比が1:1であると仮定すると、滴定に要したEDTAのモル数は標準物質のモル数と等しくなります。
滴定に要したEDTAの容量をV (L)とすると、
0.05055 mol/L×V L=0.8012M mol0.05055 \ mol/L \times V \ L = \frac{0.8012}{M} \ mol
となります。
この式をVについて解くと、
V=0.8012M×0.05055 LV = \frac{0.8012}{M \times 0.05055} \ L
となります。
問題文から標準物質の種類を特定することができないため、ここでは標準物質が炭酸ナトリウム (Na2CO3Na_2CO_3, 分子量 105.99 g/mol105.99 \ g/mol) であると仮定して計算を進めます。
Na2CO3Na_2CO_3 のモル質量 M=105.99 g/molM = 105.99 \ g/mol を用いて、
V=0.8012105.99×0.05055 L=0.80125.3574445 L=0.14955 LV = \frac{0.8012}{105.99 \times 0.05055} \ L = \frac{0.8012}{5.3574445} \ L = 0.14955 \ L
となります。
1 L=1000 mL1 \ L = 1000 \ mL より、
V=0.14955 L×1000 mL/L=14.955 mLV = 0.14955 \ L \times 1000 \ mL/L = 14.955 \ mL
小数点以下2桁で四捨五入すると、14.96 mL14.96 \ mL となります。

3. 最終的な答え

14.96 mL14.96 \ mL

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