高さ19.6mのビルの屋上から、小球を水平方向に14.7 m/sの速さで投げ出した。重力加速度の大きさを9.8 m/s^2として、以下の問いに答える。 (1) 小球を投げ出してから地面に達するまでの時間を求める。 (2) 小球がビルの前方何mの地点に落下するかを求める。 (3) 地面に達する直前の小球の速さを求める。

応用数学力学物理放物運動ベクトル等加速度運動
2025/8/3

1. 問題の内容

高さ19.6mのビルの屋上から、小球を水平方向に14.7 m/sの速さで投げ出した。重力加速度の大きさを9.8 m/s^2として、以下の問いに答える。
(1) 小球を投げ出してから地面に達するまでの時間を求める。
(2) 小球がビルの前方何mの地点に落下するかを求める。
(3) 地面に達する直前の小球の速さを求める。

2. 解き方の手順

(1) 地面に達するまでの時間
鉛直方向の運動を考える。初速度は0 m/sで、加速度は重力加速度g = 9.8 m/s^2。
落下距離は19.6 m。
鉛直方向の運動の式は次の通り。
y=v0yt+12gt2y = v_{0y}t + \frac{1}{2}gt^2
ここで、y=19.6y = 19.6, v0y=0v_{0y} = 0, g=9.8g = 9.8を代入して時間ttを求める。
19.6=0t+129.8t219.6 = 0 \cdot t + \frac{1}{2} \cdot 9.8 \cdot t^2
19.6=4.9t219.6 = 4.9t^2
t2=19.64.9=4t^2 = \frac{19.6}{4.9} = 4
t=4=2t = \sqrt{4} = 2 (秒)
(2) 水平方向に進む距離
水平方向には等速運動をする。水平方向の速度は14.7 m/s。
落下するまでの時間は2秒なので、水平方向に進む距離xは、
x=vxt=14.72=29.4x = v_x t = 14.7 \cdot 2 = 29.4 (m)
(3) 地面に達する直前の速さ
水平方向の速度は変わらず14.7 m/s。
鉛直方向の速度は、重力加速度により加速される。
vy=v0y+gt=0+9.82=19.6v_y = v_{0y} + gt = 0 + 9.8 \cdot 2 = 19.6 (m/s)
地面に達する直前の速さvは、水平方向と鉛直方向の速度のベクトル和の大きさである。
v=vx2+vy2=14.72+19.62=216.09+384.16=600.2524.5v = \sqrt{v_x^2 + v_y^2} = \sqrt{14.7^2 + 19.6^2} = \sqrt{216.09 + 384.16} = \sqrt{600.25} \approx 24.5 (m/s)

3. 最終的な答え

(1) 2秒
(2) 29.4 m
(3) 24.5 m/s

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