質量 $6.0 \times 10^{-2} \text{ kg}$ のテニスボールが東向きに $20 \text{ m/s}$ で飛んできて、ラケットで打ち返された。打ち返されたボールは西向きに $15 \text{ m/s}$ で飛んでいった。このとき、ボールが受けた力積を求めよ。また、ラケットとボールの接触時間が $5.0 \times 10^{-3} \text{ s}$ であるとき、この間にボールが受けた平均の力を求めよ。

応用数学力学運動量力積物理
2025/8/2

1. 問題の内容

質量 6.0×102 kg6.0 \times 10^{-2} \text{ kg} のテニスボールが東向きに 20 m/s20 \text{ m/s} で飛んできて、ラケットで打ち返された。打ち返されたボールは西向きに 15 m/s15 \text{ m/s} で飛んでいった。このとき、ボールが受けた力積を求めよ。また、ラケットとボールの接触時間が 5.0×103 s5.0 \times 10^{-3} \text{ s} であるとき、この間にボールが受けた平均の力を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 力積の計算
力積は、運動量の変化に等しい。東向きを正とすると、
初期速度 v1=20 m/sv_1 = 20 \text{ m/s}
最終速度 v2=15 m/sv_2 = -15 \text{ m/s} (西向きなので負)
質量 m=6.0×102 kgm = 6.0 \times 10^{-2} \text{ kg}
運動量の変化 Δp=mv2mv1=m(v2v1)\Delta p = m v_2 - m v_1 = m (v_2 - v_1)
よって、力積 I=Δp=(6.0×102 kg)(15 m/s20 m/s)=(6.0×102 kg)(35 m/s)=2.1 kg m/sI = \Delta p = (6.0 \times 10^{-2} \text{ kg}) (-15 \text{ m/s} - 20 \text{ m/s}) = (6.0 \times 10^{-2} \text{ kg}) (-35 \text{ m/s}) = -2.1 \text{ kg m/s}
力積の大きさは 2.1 kg m/s2.1 \text{ kg m/s} であり、向きは西向きである。
(2) 平均の力の計算
平均の力 FF は、力積を接触時間 Δt\Delta t で割ったものに等しい。
Δt=5.0×103 s\Delta t = 5.0 \times 10^{-3} \text{ s}
F=IΔt=2.1 kg m/s5.0×103 s=420 NF = \frac{I}{\Delta t} = \frac{-2.1 \text{ kg m/s}}{5.0 \times 10^{-3} \text{ s}} = -420 \text{ N}
力の大きさは 420 N420 \text{ N} であり、向きは西向きである。

3. 最終的な答え

(1) 力積: 西向きに 2.1 kg m/s2.1 \text{ kg m/s}
(2) 平均の力: 西向きに 420 N420 \text{ N}

「応用数学」の関連問題

与えられた関数 $f(x, t) = \frac{1}{\sqrt{2\pi t}} \exp\left(-\frac{(x-\mu)^2}{2t}\right)$ が拡散方程式(熱方程式)$\fra...

偏微分方程式拡散方程式熱方程式解析学
2025/8/3

高さ19.6mのビルの屋上から、小球を水平方向に14.7 m/sの速さで投げ出した。重力加速度の大きさを9.8 m/s^2として、以下の問いに答える。 (1) 小球を投げ出してから地面に達するまでの時...

力学物理放物運動ベクトル等加速度運動
2025/8/3

高さ 19.6 m のビルの屋上から、小球を水平に速さ 14.7 m/s で投げ出した。重力加速度の大きさを 9.8 m/s^2 として、以下の問いに答えます。 (1) 投げ出してから、地面に達するま...

力学物理運動等加速度運動水平投射
2025/8/3

問題は以下の3つの設問から構成されています。 (1) ニッケル(Ni)の面心立方格子に関する設問で、単位格子に含まれる原子の数、充填率、密度を求めます。 (2) 塩化ナトリウム(NaCl)分子に関する...

物理化学結晶構造双極子モーメント電子運動エネルギー運動量物質波
2025/8/2

与えられた式 $v^2 = \frac{2GM}{R} - \frac{2GM}{5R/4} = \frac{2GM}{5R}$ が正しいかどうかを確かめる問題です。

物理力学万有引力エネルギー
2025/8/2

問題は、与えられた式 $v_D^2 = v_B^2 - 2gh_D = 4gr - 2gr(1-\cos\theta)$ を簡略化して、$v_D^2 = 2gr(1+\cos\theta)$ を導出す...

力学エネルギー保存数式変形三角関数
2025/8/2

ある斜面でボールを転がしたとき、転がり始めてから $x$ 秒間に進む距離を $y$ m とすると、$y = 4x^2$ という関係がある。2秒後から5秒後までの間に、ボールが進む距離と、その間の平均の...

二次関数物理平均速度運動
2025/8/2

与えられた回路において、キルヒホッフの法則を用いて電流 $I_1$、$I_2$、$I_3$ を求める問題です。回路は3つの並列な枝から構成されており、それぞれに抵抗と電圧源が含まれています。$I_1 ...

回路解析キルヒホッフの法則連立方程式オームの法則
2025/8/2

濃度 $x$%、質量 100g の食塩水 A、濃度 $y$%、質量 200g の食塩水 B、濃度 $z$%、質量 100g の食塩水 C がある。A と B を混合した食塩水を D とする。 問1: ...

濃度食塩水混合割合
2025/8/2

A地点とB地点は18km離れており、6人が2組に分かれて移動します。第1組はタクシーで15km先のC地点まで行き、そこから徒歩でB地点へ。タクシーはC地点からA地点へ戻り、第2組を途中で拾ってB地点ま...

旅人算グラフ方程式速度距離時間
2025/8/2