(1) 3点P(1, 3, 3), Q(3, 3, 1), R(4, 2, 5)が与えられたとき、ベクトル$\overrightarrow{PQ} \times \overrightarrow{PR}$の成分と、$\overrightarrow{PQ}$と$\overrightarrow{PR}$を2辺とする平行四辺形の面積Sを求める。 (2) 3点P(4, -3, 2), Q(7, -2, -1), R(6, -5, 3)を通る平面の方程式を、行列式を用いて求める。

幾何学ベクトル外積平行四辺形の面積平面の方程式行列式
2025/7/15

1. 問題の内容

(1) 3点P(1, 3, 3), Q(3, 3, 1), R(4, 2, 5)が与えられたとき、ベクトルPQ×PR\overrightarrow{PQ} \times \overrightarrow{PR}の成分と、PQ\overrightarrow{PQ}PR\overrightarrow{PR}を2辺とする平行四辺形の面積Sを求める。
(2) 3点P(4, -3, 2), Q(7, -2, -1), R(6, -5, 3)を通る平面の方程式を、行列式を用いて求める。

2. 解き方の手順

(1)
まず、ベクトルPQ\overrightarrow{PQ}PR\overrightarrow{PR}を計算する。
PQ=OQOP=(31,33,13)=(2,0,2)\overrightarrow{PQ} = \overrightarrow{OQ} - \overrightarrow{OP} = (3-1, 3-3, 1-3) = (2, 0, -2)
PR=OROP=(41,23,53)=(3,1,2)\overrightarrow{PR} = \overrightarrow{OR} - \overrightarrow{OP} = (4-1, 2-3, 5-3) = (3, -1, 2)
次に、外積PQ×PR\overrightarrow{PQ} \times \overrightarrow{PR}を計算する。
PQ×PR=ijk202312=(02(2)(1))i(22(2)3)j+(2(1)03)k=2i10j2k\overrightarrow{PQ} \times \overrightarrow{PR} = \begin{vmatrix} \vec{i} & \vec{j} & \vec{k} \\ 2 & 0 & -2 \\ 3 & -1 & 2 \end{vmatrix} = (0\cdot2 - (-2)\cdot(-1))\vec{i} - (2\cdot2 - (-2)\cdot3)\vec{j} + (2\cdot(-1) - 0\cdot3)\vec{k} = -2\vec{i} - 10\vec{j} - 2\vec{k}
よって、PQ×PR=(2,10,2)\overrightarrow{PQ} \times \overrightarrow{PR} = (-2, -10, -2)
平行四辺形の面積Sは、外積の絶対値で与えられる。
S=PQ×PR=(2)2+(10)2+(2)2=4+100+4=108=63S = |\overrightarrow{PQ} \times \overrightarrow{PR}| = \sqrt{(-2)^2 + (-10)^2 + (-2)^2} = \sqrt{4 + 100 + 4} = \sqrt{108} = 6\sqrt{3}
(2)
求める平面の方程式を
ax+by+cz+d=0ax + by + cz + d = 0
とする。この平面が点P, Q, Rを通るので、以下の式が成り立つ。
4a3b+2c+d=04a - 3b + 2c + d = 0
7a2bc+d=07a - 2b - c + d = 0
6a5b+3c+d=06a - 5b + 3c + d = 0
これらの式からdを消去するために、一つ目の式を引く。
3a+b3c=03a + b - 3c = 0
2a2b+c=02a - 2b + c = 0
さらに、行列式を使う方法がある。平面上の任意の点(x, y, z)に対して、
x4y+3z2742+312645+332=0\begin{vmatrix} x - 4 & y + 3 & z - 2 \\ 7 - 4 & -2 + 3 & -1 - 2 \\ 6 - 4 & -5 + 3 & 3 - 2 \end{vmatrix} = 0
x4y+3z2313221=0\begin{vmatrix} x - 4 & y + 3 & z - 2 \\ 3 & 1 & -3 \\ 2 & -2 & 1 \end{vmatrix} = 0
(x4)(11(3)(2))(y+3)(31(3)2)+(z2)(3(2)12)=0(x-4)(1\cdot1 - (-3)\cdot(-2)) - (y+3)(3\cdot1 - (-3)\cdot2) + (z-2)(3\cdot(-2) - 1\cdot2) = 0
(x4)(16)(y+3)(3+6)+(z2)(62)=0(x-4)(1 - 6) - (y+3)(3 + 6) + (z-2)(-6 - 2) = 0
5(x4)9(y+3)8(z2)=0-5(x-4) - 9(y+3) - 8(z-2) = 0
5x+209y278z+16=0-5x + 20 - 9y - 27 - 8z + 16 = 0
5x9y8z+9=0-5x - 9y - 8z + 9 = 0
5x+9y+8z9=05x + 9y + 8z - 9 = 0

3. 最終的な答え

(1) PQ×PR=(2,10,2)\overrightarrow{PQ} \times \overrightarrow{PR} = (-2, -10, -2), S=63S = 6\sqrt{3}
(2) 5x+9y+8z9=05x + 9y + 8z - 9 = 0

「幾何学」の関連問題

図に示されたベクトルについて、以下の条件を満たすベクトルの組を全て答える。 (1) 大きさが等しいベクトル (2) 向きが同じベクトル (3) 等しいベクトル (4) 互いに逆ベクトル

ベクトルベクトルの演算ベクトルの加法ベクトルの減法ベクトルの図示
2025/7/15

正方形ABCDと、BE = BFかつ∠EBF = 90°の直角二等辺三角形BFEが与えられています。点Aと点E、点Cと点Fをそれぞれ結びます。このとき、∠AEB = ∠CFBであることを証明します。

幾何証明合同正方形三角形
2025/7/15

右の図において、正方形ABCDと$BE = BF, \angle EBF = 90^\circ$の直角二等辺三角形BFEがあり、点Aと点E、点Cと点Fをそれぞれ結ぶとき、$\angle AEB = \...

幾何正方形合同角度
2025/7/15

$BD$平行$AC$かつ$CD$平行$AB$より、四角形$ABDC$は平行四辺形である。平行四辺形の対角線はそれぞれの中点で交わるので、$E$は線分$AD$の中点であると同時に、$BC$の中点でもある...

幾何二等辺三角形平行四辺形証明角度
2025/7/15

空間内の幾何ベクトル $\vec{a}$, $\vec{b}$, $\vec{c}$ が、それぞれ数ベクトル $\vec{a} = \begin{pmatrix} 0 \\ a_2 \\ 0 \end...

ベクトル外積スカラー三重積平行六面体体積
2025/7/15

平行四辺形ABCDにおいて、辺ADの中点をEとする。線分CEを延長した直線と辺BAを延長した直線との交点をFとする。このとき、AF = DCであることを、$\triangle AEF$と$\trian...

幾何平行四辺形合同三角形証明
2025/7/15

## 1. 問題の内容

二等辺三角形平行四辺形角度証明
2025/7/15

与えられた図形に関する角度を計算する問題と、多角形の内角の和に関する計算問題、そして五角形から四角形への図形変形の問題です。

角度平行線多角形内角の和外角
2025/7/15

円錐の底面の円周上の点Aから、円錐の側面を1周して点Aまで紐をかけます。紐の長さが最も短くなるように、紐を円錐の展開図上に描画してください。

円錐展開図最短距離平面図形
2025/7/15

与えられた3つの立体(三角柱、正四角錐、半球)の体積と表面積を求める問題です。

体積表面積三角柱正四角錐半球三次元図形
2025/7/15