$n$ を自然数とするとき、関数 $y = \cos x$ の第 $2n$ 次導関数を求めよ。

解析学微分三角関数導関数繰り返し
2025/7/15

1. 問題の内容

nn を自然数とするとき、関数 y=cosxy = \cos x の第 2n2n 次導関数を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、y=cosxy = \cos x の導関数をいくつか計算し、規則性を見つけます。
1階微分: y=sinxy' = -\sin x
2階微分: y=cosxy'' = -\cos x
3階微分: y=sinxy''' = \sin x
4階微分: y(4)=cosxy^{(4)} = \cos x
4回微分するごとに、元の関数 cosx\cos x に戻ることがわかります。
したがって、2n2n 回微分した関数は、nn が偶数か奇数かによって場合分けされます。
y(2n)=d2ndx2ncosxy^{(2n)} = \frac{d^{2n}}{dx^{2n}} \cos x
n=1n = 1 のとき、y(2)=cosxy^{(2)} = -\cos x
n=2n = 2 のとき、y(4)=cosxy^{(4)} = \cos x
n=3n = 3 のとき、y(6)=cosxy^{(6)} = -\cos x
n=4n = 4 のとき、y(8)=cosxy^{(8)} = \cos x
一般に、nn が偶数のとき y(2n)=cosxy^{(2n)} = \cos xnn が奇数のとき y(2n)=cosxy^{(2n)} = -\cos x となります。
これは、(1)ncosx(-1)^n \cos x と表すことができます。

3. 最終的な答え

(1)ncosx(-1)^n \cos x

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