右図のような道のある町において、以下の各場合にA地点からD地点まで最短経路で行く方法が何通りあるかを求める問題です。 (1) A地点からB地点を通ってD地点まで行く場合 (2) A地点からC地点を通ってD地点まで行く場合 (3) A地点からD地点まで行く場合

離散数学組み合わせ最短経路場合の数順列
2025/7/15

1. 問題の内容

右図のような道のある町において、以下の各場合にA地点からD地点まで最短経路で行く方法が何通りあるかを求める問題です。
(1) A地点からB地点を通ってD地点まで行く場合
(2) A地点からC地点を通ってD地点まで行く場合
(3) A地点からD地点まで行く場合

2. 解き方の手順

最短経路は、右方向または上方向への移動のみを考えます。
(1) A地点からB地点を通ってD地点まで行く場合
A地点からB地点までの最短経路の数と、B地点からD地点までの最短経路の数をそれぞれ求め、それらを掛け合わせます。
AからBまでは、右に5回、上に2回移動するので、合計7回の移動が必要です。このうち、上への移動を2回選ぶ組み合わせの数が経路の数となります。
AからBへの経路数は、
7C2=7!2!5!=7×62×1=21_7C_2 = \frac{7!}{2!5!} = \frac{7 \times 6}{2 \times 1} = 21 通り
BからDまでは、右に1回、上に4回移動するので、合計5回の移動が必要です。このうち、上への移動を4回選ぶ組み合わせの数が経路の数となります。
BからDへの経路数は、
5C4=5!4!1!=51=5_5C_4 = \frac{5!}{4!1!} = \frac{5}{1} = 5 通り
よって、AからBを通ってDまで行く経路数は、
21×5=10521 \times 5 = 105 通り
(2) A地点からC地点を通ってD地点まで行く場合
A地点からC地点までの最短経路の数と、C地点からD地点までの最短経路の数をそれぞれ求め、それらを掛け合わせます。
AからCまでは、右に4回、上に3回移動するので、合計7回の移動が必要です。このうち、上への移動を3回選ぶ組み合わせの数が経路の数となります。
AからCへの経路数は、
7C3=7!3!4!=7×6×53×2×1=35_7C_3 = \frac{7!}{3!4!} = \frac{7 \times 6 \times 5}{3 \times 2 \times 1} = 35 通り
CからDまでは、右に2回、上に1回移動するので、合計3回の移動が必要です。このうち、上への移動を1回選ぶ組み合わせの数が経路の数となります。
CからDへの経路数は、
3C1=3!1!2!=31=3_3C_1 = \frac{3!}{1!2!} = \frac{3}{1} = 3 通り
よって、AからCを通ってDまで行く経路数は、
35×3=10535 \times 3 = 105 通り
(3) A地点からD地点まで行く場合
A地点からD地点までは、右に6回、上に5回移動するので、合計11回の移動が必要です。このうち、上への移動を5回選ぶ組み合わせの数が経路の数となります。
AからDへの経路数は、
11C5=11!5!6!=11×10×9×8×75×4×3×2×1=11×3×2×7=462_{11}C_5 = \frac{11!}{5!6!} = \frac{11 \times 10 \times 9 \times 8 \times 7}{5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1} = 11 \times 3 \times 2 \times 7 = 462 通り

3. 最終的な答え

(1) A地点からB地点を通ってD地点まで行く経路数は、105通りです。
(2) A地点からC地点を通ってD地点まで行く経路数は、105通りです。
(3) A地点からD地点まで行く経路数は、462通りです。

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