M中学校のテニス部の部員21人の身長データが与えられています。このデータを用いて、以下の問いに答えます。 (1) 最小値、最大値、四分位数を求め、表にまとめます。 (2) 範囲を求めます。 (3) 四分位範囲を求めます。 また、N中学校の3年1組と3年2組の生徒の睡眠時間に関する箱ひげ図が与えられています。箱ひげ図を読み取り、文章の内容が正しいか誤っているかを判断します。誤っている場合は、正しい内容に書き換えます。

確率論・統計学データの分析四分位数範囲箱ひげ図中央値最大値最小値
2025/7/15

1. 問題の内容

M中学校のテニス部の部員21人の身長データが与えられています。このデータを用いて、以下の問いに答えます。
(1) 最小値、最大値、四分位数を求め、表にまとめます。
(2) 範囲を求めます。
(3) 四分位範囲を求めます。
また、N中学校の3年1組と3年2組の生徒の睡眠時間に関する箱ひげ図が与えられています。箱ひげ図を読み取り、文章の内容が正しいか誤っているかを判断します。誤っている場合は、正しい内容に書き換えます。

2. 解き方の手順

問題4
(1) データの最小値と最大値は、データの中からそれぞれ最も小さい値と最も大きい値を探します。
四分位数を求めるには、まずデータを小さい順に並べ替えます。
データの個数 n=21n = 21 なので、
- 第1四分位数 Q1Q_1 は、小さい方から n+14=224=5.5 \frac{n+1}{4} = \frac{22}{4} = 5.5 番目の値、つまり5番目と6番目の値の平均値です。
- 第2四分位数 Q2Q_2 (中央値)は、小さい方から n+12=222=11 \frac{n+1}{2} = \frac{22}{2} = 11 番目の値です。
- 第3四分位数 Q3Q_3 は、小さい方から 3(n+1)4=3×224=16.5 \frac{3(n+1)}{4} = \frac{3 \times 22}{4} = 16.5 番目の値、つまり16番目と17番目の値の平均値です。
(2) 範囲は、範囲=最大値最小値 \text{範囲} = \text{最大値} - \text{最小値} で計算します。
(3) 四分位範囲は、四分位範囲=第3四分位数第1四分位数 \text{四分位範囲} = \text{第3四分位数} - \text{第1四分位数} で計算します。
問題5
箱ひげ図から各クラスの最小値、最大値、四分位数などを読み取り、文章の内容が正しいか誤っているかを判断します。
(1) 3年1組のデータの平均値は箱ひげ図からは読み取れません。中央値(第2四分位数)を読むと12日なので、平均値は12日であるという記述は誤りです。
(2) 3年2組のデータの最大値は箱ひげ図から読み取ると20日なので、19日であるという記述は誤りです。
(3) 四分位範囲は第3四分位数と第1四分位数の差で求められます。3年1組の四分位範囲は 148=614-8 = 6 日、3年2組の四分位範囲は 136=713-6 = 7 日です。したがって、3年2組の方が大きいので、3年1組のデータの方が3年2組のデータより大きいという記述は誤りです。
(4) 日数が16日以上の人数を箱ひげ図から正確に読み取ることはできません。3年1組は最大値が20日、3年2組は最大値が20日で、第3四分位数はそれぞれ14日と13日なので、16日以上の人数は3年1組より3年2組が多いとは言えません。よって、3年2組の方が多いという記述は誤りです。

3. 最終的な答え

問題4
(1)
データを小さい順に並べると:
146, 149, 150, 153, 154, 156, 156, 158, 159, 159, 160, 161, 164, 165, 166, 167, 167, 169, 169, 170, 171
- 最小値: 146 cm
- 第1四分位数: 154+1562=155 \frac{154+156}{2} = 155 cm
- 第2四分位数(中央値): 160 cm
- 第3四分位数: 167+1692=168 \frac{167+169}{2} = 168 cm
- 最大値: 171 cm
(2) 範囲: 171146=25 171 - 146 = 25 cm
(3) 四分位範囲: 168155=13 168 - 155 = 13 cm
問題5
(1) 3年1組のデータの平均値は、12\underline{12}日である。-> 12\underline{12} (箱ひげ図からは平均値はわからないため、中央値の12日をそのまま記載)
(2) 3年2組のデータの最大値は、19\underline{19}日である。-> 20\underline{20}
(3) データの四分位範囲は、3年1組のデータの方が3年2組のデータより大きい\underline{大きい}。-> 小さい\underline{小さい}
(4) 日数が16日以上の人数は、3年2組の方が3年1組より多い\underline{多い}。-> 少ない\underline{少ない} (または同程度)

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