$a$ を定数として、以下の2つの不等式を解く問題です。 (1) $ax - 1 > 0$ (2) $x - 2 > 2a - ax$

代数学不等式一次不等式場合分け数式処理
2025/7/15

1. 問題の内容

aa を定数として、以下の2つの不等式を解く問題です。
(1) ax1>0ax - 1 > 0
(2) x2>2aaxx - 2 > 2a - ax

2. 解き方の手順

(1) ax1>0ax - 1 > 0
まず、ax>1ax > 1 と変形します。ここで、aa の値によって場合分けします。
(i) a>0a > 0 のとき: 両辺を aa で割ると、x>1ax > \frac{1}{a}
(ii) a<0a < 0 のとき: 両辺を aa で割ると不等号の向きが変わるので、x<1ax < \frac{1}{a}
(iii) a=0a = 0 のとき: 0x>10x > 1 となり、これを満たす xx は存在しません。よって、解なし。
(2) x2>2aaxx - 2 > 2a - ax
まず、xx の項を左辺に、定数項を右辺に集めます。
x+ax>2a+2x + ax > 2a + 2
x(1+a)>2(a+1)x(1 + a) > 2(a + 1)
ここで、1+a1 + a の値によって場合分けします。
(i) 1+a>01 + a > 0 つまり a>1a > -1 のとき: 両辺を 1+a1 + a で割ると、x>2(a+1)a+1=2x > \frac{2(a + 1)}{a + 1} = 2
(ii) 1+a<01 + a < 0 つまり a<1a < -1 のとき: 両辺を 1+a1 + a で割ると不等号の向きが変わるので、x<2(a+1)a+1=2x < \frac{2(a + 1)}{a + 1} = 2
(iii) 1+a=01 + a = 0 つまり a=1a = -1 のとき: 0x>00x > 0 となり、これを満たす xx は存在しません。よって、解なし。

3. 最終的な答え

(1)
a>0a > 0 のとき: x>1ax > \frac{1}{a}
a<0a < 0 のとき: x<1ax < \frac{1}{a}
a=0a = 0 のとき: 解なし
(2)
a>1a > -1 のとき: x>2x > 2
a<1a < -1 のとき: x<2x < 2
a=1a = -1 のとき: 解なし

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