(1) $x \geq 0$, $y \geq 0$ を満たす $x, y$ に対して、$x+y \leq \sqrt{5}$ ならば $x^2 + y^2 \leq 5$ が成り立つことを示せ。 (2) $x, y$ が $x \geq 0$, $y \geq 0$, $x^2 + y^2 \leq 5$ を満たすとき、$2x + y$ の最大値を求めよ。

代数学不等式最大値2次不等式判別式
2025/7/15

1. 問題の内容

(1) x0x \geq 0, y0y \geq 0 を満たす x,yx, y に対して、x+y5x+y \leq \sqrt{5} ならば x2+y25x^2 + y^2 \leq 5 が成り立つことを示せ。
(2) x,yx, yx0x \geq 0, y0y \geq 0, x2+y25x^2 + y^2 \leq 5 を満たすとき、2x+y2x + y の最大値を求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
x+y5x+y \leq \sqrt{5} の両辺を2乗すると、
(x+y)25(x+y)^2 \leq 5
x2+2xy+y25x^2 + 2xy + y^2 \leq 5
x2+y252xyx^2 + y^2 \leq 5 - 2xy
x0x \geq 0, y0y \geq 0 より 2xy02xy \geq 0 であるから、2xy0-2xy \leq 0 となり、
52xy55 - 2xy \leq 5
したがって、
x2+y252xy5x^2 + y^2 \leq 5 - 2xy \leq 5
よって、x2+y25x^2 + y^2 \leq 5 が成り立つ。
(2)
2x+y=k2x + y = k とおくと、y=2x+ky = -2x + k となる。これを x2+y25x^2 + y^2 \leq 5 に代入すると、
x2+(2x+k)25x^2 + (-2x+k)^2 \leq 5
x2+4x24kx+k25x^2 + 4x^2 - 4kx + k^2 \leq 5
5x24kx+k2505x^2 - 4kx + k^2 - 5 \leq 0
この2次不等式が x0x \geq 0 で解を持つ条件を考える。
5x24kx+k25=05x^2 - 4kx + k^2 - 5 = 0
の判別式を DD とすると、
D=(4k)245(k25)=16k220k2+100=4k2+100D = (-4k)^2 - 4 \cdot 5 \cdot (k^2 - 5) = 16k^2 - 20k^2 + 100 = -4k^2 + 100
D0D \geq 0 より、4k2+1000-4k^2 + 100 \geq 0
4k21004k^2 \leq 100
k225k^2 \leq 25
5k5-5 \leq k \leq 5
y=2x+k0y = -2x + k \geq 0 より、k2x0k \geq 2x \geq 0 だから、k0k \geq 0
よって、0k50 \leq k \leq 5
kk が最大となるのは、5x24kx+k25=05x^2 - 4kx + k^2 - 5 = 0 が重解を持つ時である。
5x24kx+k25=05x^2 - 4kx + k^2 - 5 = 0 の解は x=4k±D25x = \frac{4k \pm \sqrt{D}}{2 \cdot 5} であり、D=0D=0 となるのは k=5k=5 の時である。
x=4525=2x = \frac{4 \cdot 5}{2 \cdot 5} = 2
y=2x+k=22+5=1y = -2x + k = -2 \cdot 2 + 5 = 1
x=2x=2, y=1y=1x0x \geq 0, y0y \geq 0 および x2+y2=22+12=55x^2 + y^2 = 2^2 + 1^2 = 5 \leq 5 を満たす。
したがって、2x+y2x+y の最大値は 22+1=52 \cdot 2 + 1 = 5 である。

3. 最終的な答え

(1) x2+y25x^2 + y^2 \leq 5 が成り立つ(証明終わり)。
(2) 2x+y2x+y の最大値は 55 である。

「代数学」の関連問題

与えられた式 $(582)(\frac{x-y}{2}+x+y)^2 - (x-y+\frac{x+y}{2})^2$ を計算して簡略化する。

式の簡略化代数計算展開因数分解
2025/7/19

AからEの5人が数学のテストを受け、その得点について以下の情報が与えられています。 * ア: AとBは40点差 * イ: CとEは30点差 * ウ: DとEは20点差 * エ: AはD...

連立方程式不等式大小比較
2025/7/19

右側の長方形の面積と、左側の選択肢ア~エの中から2つの長方形を選び、それらの面積の和が右側の長方形の面積と等しくなる組み合わせを答える問題です。右側の長方形の面積は、$2(2a+b)$ であり、選択肢...

面積式の展開因数分解代数
2025/7/19

与えられた式 $2x - y - \frac{5x+y}{3}$ を計算し、できる限り簡単にします。

式の計算分数式代数
2025/7/19

与えられた式を計算して簡単にします。式は次の通りです。 $\frac{6a - 5b}{4} - \frac{7a - 4b}{3}$

分数式の計算同類項代数
2025/7/19

1個200円の菓子Aと1個100円の菓子Bを合わせて20個買う。菓子を詰める箱が1個120円である。菓子代と箱代の合計金額を3000円以下にするとき、菓子Aは最大で何個買えるか。

不等式文章題一次不等式数量関係
2025/7/19

1個100円の菓子Aと1個50円の菓子Bを合わせて20個買う。ただし、1種類の菓子のみを買うこともある。このとき、以下の問いに答える。 (1) 菓子Aを$x$個買うとき、$x$の範囲を不等式で表す。 ...

不等式文章問題一次不等式
2025/7/19

ある自然数 $x$ から 3 を引いて 2 乗するはずが、間違えて $x$ に 3 を加えて 2 倍したところ、計算の結果が 51 だけ小さくなった。元の自然数 $x$ を求めよ。

方程式二次方程式文章問題因数分解自然数
2025/7/19

与えられた式 $x^4 + 4x^3 + 3$ を因数分解せよ、あるいは簡単にせよ、という問題です。

因数分解多項式代数式平方完成
2025/7/19

与えられた式 $x^4 + 4x^2 + 3$ を因数分解する。

因数分解多項式
2025/7/19