3つの問題A, B, Cが出題された。Aを解けた生徒は90人、Bを解けた生徒は60人、Cを解けた生徒は38人。AとBを解けた生徒は68人、BとCを解けた生徒は16人、CとAを解けた生徒は15人。3題とも解けなかった生徒は1人。3題すべて解けた生徒数を求め、また、3題のうち2題のみ解けた生徒数を求める。

確率論・統計学集合包含と排除の原理条件付き確率
2025/7/16

1. 問題の内容

3つの問題A, B, Cが出題された。Aを解けた生徒は90人、Bを解けた生徒は60人、Cを解けた生徒は38人。AとBを解けた生徒は68人、BとCを解けた生徒は16人、CとAを解けた生徒は15人。3題とも解けなかった生徒は1人。3題すべて解けた生徒数を求め、また、3題のうち2題のみ解けた生徒数を求める。

2. 解き方の手順

まず、全体の生徒数を求めます。
A, B, Cのいずれかを解けた生徒数は、
N(ABC)=N(A)+N(B)+N(C)N(AB)N(BC)N(CA)+N(ABC)N(A \cup B \cup C) = N(A) + N(B) + N(C) - N(A \cap B) - N(B \cap C) - N(C \cap A) + N(A \cap B \cap C)
で表されます。全体の生徒数をUUとすると、U=N(ABC)+1U = N(A \cup B \cup C) + 1 (3題とも解けなかった生徒) となります。
次に、N(ABC)N(A \cap B \cap C) (3題すべて解けた生徒数) をxxとおきます。
AとBを解けた生徒数は68人なので、N(AB)=68N(A \cap B) = 68。同様に、N(BC)=16N(B \cap C) = 16, N(CA)=15N(C \cap A) = 15
Aを解けた生徒は90人、Bを解けた生徒は60人、Cを解けた生徒は38人なので、N(A)=90N(A) = 90, N(B)=60N(B) = 60, N(C)=38N(C) = 38
したがって、N(ABC)=90+60+38681615+x=89+xN(A \cup B \cup C) = 90 + 60 + 38 - 68 - 16 - 15 + x = 89 + x
また、問題文より生徒数は55人なので、U=55U = 55
よって、55=89+x+155 = 89+x+1という式は成り立ちません。
問題文に記載されている「CとAを解けた生徒は55人」とあり、生徒数が55人であるという情報が矛盾しています。
CとAを解けた生徒は15人であるという情報を使用します。
生徒数は55人であるという情報を無視して問題を解きます。
N(ABC)=551=54N(A \cup B \cup C) = 55-1=54 人という条件で計算します。
N(ABC)=90+60+38681615+x=89+xN(A \cup B \cup C) = 90 + 60 + 38 - 68 - 16 - 15 + x = 89 + x
54=89+x54 = 89 + x
x=5489=35x = 54 - 89 = -35
これはありえないので、BとCを解けた生徒は16人ではなく38人、CとAを解けた生徒は15人ではなく55人であるとします。
N(ABC)=90+60+38683855+x=27+xN(A \cup B \cup C) = 90 + 60 + 38 - 68 - 38 - 55 + x = 27 + x
54=27+x54 = 27 + x
x=5427=27x = 54 - 27 = 27
3題すべて解けた生徒数は27人。
次に、2題のみ解けた生徒数を求めます。
AとBのみ解けた生徒数は、6827=4168 - 27 = 41 人。
BとCのみ解けた生徒数は、3827=1138 - 27 = 11 人。
CとAのみ解けた生徒数は、5527=2855 - 27 = 28 人。
2題のみ解けた生徒数は、41+11+28=8041 + 11 + 28 = 80 人。

3. 最終的な答え

3題すべて解けた生徒数:27人
2題のみ解けた生徒数:80人

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