与えられた3つの命題について、条件がそれぞれ必要条件、十分条件、必要十分条件、またはそのいずれでもないかを判断する問題です。 (1) $\triangle ABC$が正三角形であることは、$\angle A = 60^\circ$であるための条件は何か。 (2) $x > 1$であることは、$xy > 1$であるための条件は何か。 (3) $x, y$が有理数であるとき、$x + y\sqrt{2} = 0$であることは、$x = y = 0$であるための条件は何か。 選択肢は以下の通りです。 ア. 必要条件である。 イ. 十分条件である。 ウ. 必要十分条件である。 エ. 必要条件でも十分条件でもない。
2025/7/16
1. 問題の内容
与えられた3つの命題について、条件がそれぞれ必要条件、十分条件、必要十分条件、またはそのいずれでもないかを判断する問題です。
(1) が正三角形であることは、であるための条件は何か。
(2) であることは、であるための条件は何か。
(3) が有理数であるとき、であることは、であるための条件は何か。
選択肢は以下の通りです。
ア. 必要条件である。
イ. 十分条件である。
ウ. 必要十分条件である。
エ. 必要条件でも十分条件でもない。
2. 解き方の手順
(1) が正三角形であることは、であるための条件を考えます。
が正三角形ならば、なので、は成り立ちます。つまり、正三角形であることはであるための十分条件です。
逆に、であるからといって、が正三角形とは限りません。例えば、の三角形も存在します。つまり、であることは正三角形であるための必要条件ではありません。
したがって、(1)の答えはイです。
(2) であることは、であるための条件を考えます。
ならば、とは限りません。例えば、のとき、ならば、となります。つまり、であることは、であるための十分条件ではありません。
逆に、ならば、とは限りません。例えば、ならば、ですが、です。つまり、であることは、であるための必要条件ではありません。
したがって、(2)の答えはエです。
(3) が有理数であるとき、であることは、であるための条件を考えます。
ならば、なので、であることはであるための十分条件です。
のとき、と仮定すると、となります。は有理数なので、も有理数ですが、は無理数なので矛盾します。したがって、でなければなりません。
をに代入すると、となります。したがって、となります。
つまり、であることは、であるための必要条件です。
はの十分条件であり、かつ必要条件であるので、はであるための必要十分条件です。
したがって、(3)の答えはウです。
3. 最終的な答え
(1) イ
(2) エ
(3) ウ