$0 < a < 1$とする。関数 $y=x^2$ と $y=ax^2$ のグラフの $x > 0$ の範囲を考える。グラフ上に4点P, Q, R, Sを取り、PとQは$x$座標が等しく、PとR, QとSはそれぞれ$y$座標が等しくなるようにする。$y=ax^2$ において、$x$ の値が2から4まで増加するときの変化の割合が $\frac{3}{2}$ である。 (1) $a$ の値を求めよ。 (2) $\triangle$PQRが直角二等辺三角形であるとき、 i. 台形PSQRの面積を求めよ。 ii. 直線PSと直線QRの交点の座標を求めよ。

代数学二次関数グラフ面積直線の交点
2025/7/16

1. 問題の内容

0<a<10 < a < 1とする。関数 y=x2y=x^2y=ax2y=ax^2 のグラフの x>0x > 0 の範囲を考える。グラフ上に4点P, Q, R, Sを取り、PとQはxx座標が等しく、PとR, QとSはそれぞれyy座標が等しくなるようにする。y=ax2y=ax^2 において、xx の値が2から4まで増加するときの変化の割合が 32\frac{3}{2} である。
(1) aa の値を求めよ。
(2) \trianglePQRが直角二等辺三角形であるとき、
i. 台形PSQRの面積を求めよ。
ii. 直線PSと直線QRの交点の座標を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) y=ax2y=ax^2 において、xx が2から4まで増加するときの変化の割合は、
a(42)a(22)42=16a4a2=12a2=6a\frac{a(4^2) - a(2^2)}{4-2} = \frac{16a - 4a}{2} = \frac{12a}{2} = 6a
これが 32\frac{3}{2} に等しいので、
6a=326a = \frac{3}{2}
a=32×16=312=14a = \frac{3}{2} \times \frac{1}{6} = \frac{3}{12} = \frac{1}{4}
(2) a=14a = \frac{1}{4} であるから、y=14x2y=\frac{1}{4}x^2
Pのxx座標を tt とすると、P(tt, t2t^2)
Qのxx座標はttなので、Q(tt, 14t2\frac{1}{4}t^2)
RはPとyy座標が等しいので、14x2=t2\frac{1}{4}x^2 = t^2 より x2=4t2x^2 = 4t^2x>0x>0なので、x=2tx = 2t
R(2t2t, t2t^2)
\trianglePQRが直角二等辺三角形なので、PR = PQ
2tt=t2t - t = t
t214t2=34t2t^2 - \frac{1}{4}t^2 = \frac{3}{4}t^2
よって t=34t2t = \frac{3}{4}t^2t0t \ne 0 なので、34t=1\frac{3}{4}t = 1
t=43t = \frac{4}{3}
P(43\frac{4}{3}, 169\frac{16}{9}), Q(43\frac{4}{3}, 49\frac{4}{9}), R(83\frac{8}{3}, 169\frac{16}{9}), S(83\frac{8}{3}, 1636\frac{16}{36} = 49\frac{4}{9})
i. 台形PSQRの面積は、12(169+49)(8343)=1220943=4027\frac{1}{2}(\frac{16}{9} + \frac{4}{9})(\frac{8}{3}-\frac{4}{3}) = \frac{1}{2} \cdot \frac{20}{9} \cdot \frac{4}{3} = \frac{40}{27}
ii. 直線PSは、P(43\frac{4}{3}, 169\frac{16}{9}), S(83\frac{8}{3}, 49\frac{4}{9}) を通るので、
傾きは、169494383=12943=4/34/3=1\frac{\frac{16}{9} - \frac{4}{9}}{\frac{4}{3} - \frac{8}{3}} = \frac{\frac{12}{9}}{-\frac{4}{3}} = \frac{4/3}{-4/3} = -1
y169=1(x43)y - \frac{16}{9} = -1(x - \frac{4}{3})
y=x+43+169=x+12+169=x+289y = -x + \frac{4}{3} + \frac{16}{9} = -x + \frac{12+16}{9} = -x + \frac{28}{9}
直線QRは、Q(43\frac{4}{3}, 49\frac{4}{9}), R(83\frac{8}{3}, 169\frac{16}{9}) を通るので、
傾きは、169498343=12943=4/34/3=1\frac{\frac{16}{9} - \frac{4}{9}}{\frac{8}{3} - \frac{4}{3}} = \frac{\frac{12}{9}}{\frac{4}{3}} = \frac{4/3}{4/3} = 1
y49=1(x43)y - \frac{4}{9} = 1(x - \frac{4}{3})
y=x43+49=x1249=x89y = x - \frac{4}{3} + \frac{4}{9} = x - \frac{12-4}{9} = x - \frac{8}{9}
直線PSと直線QRの交点は、
x+289=x89-x + \frac{28}{9} = x - \frac{8}{9}
2x=289+89=369=42x = \frac{28}{9} + \frac{8}{9} = \frac{36}{9} = 4
x=2x = 2
y=289=1889=109y = 2 - \frac{8}{9} = \frac{18-8}{9} = \frac{10}{9}
交点は (2,109)(2, \frac{10}{9})

3. 最終的な答え

(1) a=14a = \frac{1}{4}
(2) i. 台形PSQRの面積: 4027\frac{40}{27}
ii. 直線PSと直線QRの交点の座標: (2,109)(2, \frac{10}{9})

「代数学」の関連問題

問題は、不等式 $2a + 3b \leq 2000$ が与えられたときに、この不等式を満たす $a$ と $b$ の条件を見つけることだと考えられます。しかし、問題文だけでは、$a$と$b$がどのよ...

不等式線形不等式実数
2025/7/16

正方形のカードを横に1cmずつ重ねて並べて貼る。 (1) 4枚貼ったときの全体の横の長さを求める。 (2) n枚貼ったときの全体の横の長さをnを使って表す。 (3) クラスの人数が34人で、掲示板の横...

一次式応用問題数量関係計算
2025/7/16

次の2つの計算問題を解きます。 (1) $(6x + 18) \div 3$ (2) $(-42a + 28) \div (-7)$

式の計算分配法則一次式
2025/7/16

次の漸化式で定義される数列 $\{a_n\}$ の一般項を求めます。 (1) $a_1 = 3, a_{n+1} = a_n + 2$ (2) $a_1 = -4, a_{n+1} = 3a_n$ (...

数列漸化式等差数列等比数列階差数列特性方程式
2025/7/16

次の式の値を計算し、$\square + \square \sqrt{\square}$ の形式で表す問題です。 $\frac{1}{2-\sqrt{3}} + \frac{\sqrt{3}+1}{\...

式の計算分母の有理化平方根
2025/7/16

数列$\{a_n\}$の初項から第$n$項までの和を$S_n = (n+1)^2$とするとき、以下の問いに答えます。 (1) 一般項$a_n$を求めます。 (2) $\sum_{k=1}^{n} \f...

数列級数一般項和の公式
2025/7/16

$a_1, ..., a_n, b$ を $\mathbb{R}^m$ のベクトルとし、$A = [a_1, ..., a_n]$ を $m \times n$ 行列とします。このとき、以下の3つの条...

線形代数ベクトル行列一次結合次元同値性連立方程式
2025/7/16

線形写像 $f: \mathbb{R}^n \to \mathbb{R}^m$ が与えられたとき、$\mathbb{R}^n$ のある基底 $\{a_1, \dots, a_n\}$ と $\math...

線形写像表現行列基底標準形線形代数
2025/7/16

線形写像 $f: \mathbb{R}^n \rightarrow \mathbb{R}^m$ が与えられたとき、$\mathbb{R}^n$ のある基底 $\{a_1, ..., a_n\}$ と ...

線形代数線形写像表現行列基底標準形ランク
2025/7/16

$f: \mathbb{R}^n \to \mathbb{R}^m$ を任意の線形写像とします。このとき、$\mathbb{R}^n$ のある基底 $\{a_1, \dots, a_n\}$ と $\...

線形写像線形代数基底表現行列標準形
2025/7/16