二次関数 $y = ax^2 + bx - p$ (ただし $a < 0$) を $x$ 軸方向に $p$, $y$ 軸方向に $q$ 平行移動させたときの最大値を $M$ とする。ここで $q = p^2 - 3p + 4$ である。このとき、$M$ の最小値を求め、またそのときの $p$ の値を求めよ。ただし、$p \ne 0$ とする。

代数学二次関数平行移動最大値最小値平方完成
2025/7/16

1. 問題の内容

二次関数 y=ax2+bxpy = ax^2 + bx - p (ただし a<0a < 0) を xx 軸方向に pp, yy 軸方向に qq 平行移動させたときの最大値を MM とする。ここで q=p23p+4q = p^2 - 3p + 4 である。このとき、MM の最小値を求め、またそのときの pp の値を求めよ。ただし、p0p \ne 0 とする。

2. 解き方の手順

まず、y=ax2+bxpy = ax^2 + bx - pxx 軸方向に pp, yy 軸方向に qq 平行移動させた関数を求める。
平行移動後の関数は、
yq=a(xp)2+b(xp)py - q = a(x - p)^2 + b(x - p) - p
y=a(xp)2+b(xp)p+qy = a(x - p)^2 + b(x - p) - p + q
y=a(x22px+p2)+bxbpp+p23p+4y = a(x^2 - 2px + p^2) + bx - bp - p + p^2 - 3p + 4
y=ax22apx+ap2+bxbpp+p23p+4y = ax^2 - 2apx + ap^2 + bx - bp - p + p^2 - 3p + 4
y=ax2+(b2ap)x+ap2bp+p24p+4y = ax^2 + (b - 2ap)x + ap^2 - bp + p^2 - 4p + 4
次に、この関数の最大値 MM を求める。
平方完成すると、
y=a(x+b2ap2a)2a(b2ap2a)2+ap2bp+p24p+4y = a\left(x + \frac{b - 2ap}{2a}\right)^2 - a\left(\frac{b - 2ap}{2a}\right)^2 + ap^2 - bp + p^2 - 4p + 4
y=a(x+b2ap2a)2(b2ap)24a+ap2bp+p24p+4y = a\left(x + \frac{b - 2ap}{2a}\right)^2 - \frac{(b - 2ap)^2}{4a} + ap^2 - bp + p^2 - 4p + 4
y=a(x+b2ap2a)2b24abp+4a2p24a+ap2bp+p24p+4y = a\left(x + \frac{b - 2ap}{2a}\right)^2 - \frac{b^2 - 4abp + 4a^2p^2}{4a} + ap^2 - bp + p^2 - 4p + 4
最大値 MM は、
M=b24abp+4a2p24a+ap2bp+p24p+4M = - \frac{b^2 - 4abp + 4a^2p^2}{4a} + ap^2 - bp + p^2 - 4p + 4
M=b24a+bpap2+ap2bp+p24p+4M = -\frac{b^2}{4a} + bp - a p^2 + ap^2 - bp + p^2 - 4p + 4
M=p24p+4b24aM = p^2 - 4p + 4 - \frac{b^2}{4a}
M=(p2)2b24aM = (p - 2)^2 - \frac{b^2}{4a}
ここで、b24a\frac{b^2}{4a} は定数なので、MM を最小にする ppp=2p = 2 のときである。
このとき MM の最小値は
M=b24aM = -\frac{b^2}{4a}
p=2p = 2p0p \ne 0 を満たす。

3. 最終的な答え

MM の最小値は b24a-\frac{b^2}{4a} であり、そのときの pp の値は 22 である。

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