$xy$平面において、直線 $l: x + t(y-3) = 0$ と $m: tx - (y+3) = 0$ を考える。ただし、$t$は実数である。 (1) 直線 $l$ が $t$ の値にかかわらずある定点を通ることを示す。 (2) $t$ が実数全体を動くとき、直線 $l$ と $m$ の交点はどんな図形を描くか。
2025/7/16
1. 問題の内容
平面において、直線 と を考える。ただし、は実数である。
(1) 直線 が の値にかかわらずある定点を通ることを示す。
(2) が実数全体を動くとき、直線 と の交点はどんな図形を描くか。
2. 解き方の手順
(1) を について整理すると、
この式が任意の に対して成り立つためには、
かつ である必要がある。
したがって、 かつ となる。
つまり、直線 は の値にかかわらず定点 を通る。
(2) 直線 と の交点を求める。
の式より、
これを の式に代入すると、
より . これを代入すると、
これは、中心が 、半径が の円を表す。
直線 は を通るので,のとき,である。
直線 は . のとき,である。
よって、交点は となる。
が実数全体を動くので、より,は最大値をとる。しかし、であるから,は必ずより小さい。
したがって、は交点として存在しない。
つまり、上の点は交点として存在しない。
3. 最終的な答え
(1) 直線 は定点 を通る。
(2) 直線 と の交点は、中心 、半径 の円から点 を除いた図形を描く。
すなわち、 かつ .