四面体OABCにおいて、$\overrightarrow{OA} = \vec{a}$, $\overrightarrow{OB} = \vec{b}$, $\overrightarrow{OC} = \vec{c}$とする。4つの面はすべて合同であり、$OA = 3$, $OB = \sqrt{7}$, $AB = 2$であるとする。また、3点O, A, Bを含む平面をLとする。点Cから平面Lに下ろした垂線の足をHとおく。$\overrightarrow{OH}$を$\vec{a}$と$\vec{b}$を用いて表せ。

幾何学ベクトル空間ベクトル四面体内積平面への垂線
2025/7/16

1. 問題の内容

四面体OABCにおいて、OA=a\overrightarrow{OA} = \vec{a}, OB=b\overrightarrow{OB} = \vec{b}, OC=c\overrightarrow{OC} = \vec{c}とする。4つの面はすべて合同であり、OA=3OA = 3, OB=7OB = \sqrt{7}, AB=2AB = 2であるとする。また、3点O, A, Bを含む平面をLとする。点Cから平面Lに下ろした垂線の足をHとおく。OH\overrightarrow{OH}a\vec{a}b\vec{b}を用いて表せ。

2. 解き方の手順

まず、OH=sa+tb\overrightarrow{OH} = s\vec{a} + t\vec{b}と表せる。ただし、s,ts, tは実数である。
次に、CH\overrightarrow{CH} \perp 平面OABなので、CHOA\overrightarrow{CH} \perp \overrightarrow{OA}かつCHOB\overrightarrow{CH} \perp \overrightarrow{OB}が成り立つ。
CH=OHOC=sa+tbc\overrightarrow{CH} = \overrightarrow{OH} - \overrightarrow{OC} = s\vec{a} + t\vec{b} - \vec{c}である。
CHOA=(sa+tbc)a=0\overrightarrow{CH} \cdot \overrightarrow{OA} = (s\vec{a} + t\vec{b} - \vec{c}) \cdot \vec{a} = 0より、
sa2+t(ab)(ca)=0s|\vec{a}|^2 + t(\vec{a} \cdot \vec{b}) - (\vec{c} \cdot \vec{a}) = 0
a=3|\vec{a}| = 3なので、a2=9|\vec{a}|^2 = 9
CHOB=(sa+tbc)b=0\overrightarrow{CH} \cdot \overrightarrow{OB} = (s\vec{a} + t\vec{b} - \vec{c}) \cdot \vec{b} = 0より、
s(ab)+tb2(cb)=0s(\vec{a} \cdot \vec{b}) + t|\vec{b}|^2 - (\vec{c} \cdot \vec{b}) = 0
b=7|\vec{b}| = \sqrt{7}なので、b2=7|\vec{b}|^2 = 7
OA=3,OB=7,AB=2OA = 3, OB = \sqrt{7}, AB = 2より、余弦定理を用いてab\vec{a} \cdot \vec{b}を求める。
AB2=ba2=a2+b22(ab)|\overrightarrow{AB}|^2 = |\vec{b} - \vec{a}|^2 = |\vec{a}|^2 + |\vec{b}|^2 - 2(\vec{a} \cdot \vec{b})
22=32+(7)22(ab)2^2 = 3^2 + (\sqrt{7})^2 - 2(\vec{a} \cdot \vec{b})より、4=9+72(ab)4 = 9 + 7 - 2(\vec{a} \cdot \vec{b})
2(ab)=122(\vec{a} \cdot \vec{b}) = 12, よってab=6\vec{a} \cdot \vec{b} = 6
四面体の4つの面は合同なので、a=b=c=3|\vec{a}| = |\vec{b}| = |\vec{c}| = 3, ab=bc=ca=6\vec{a} \cdot \vec{b} = \vec{b} \cdot \vec{c} = \vec{c} \cdot \vec{a} = 6となる。
よって、
9s+6t6=09s + 6t - 6 = 0
6s+7t6=06s + 7t - 6 = 0
9s+6t=69s + 6t = 6
6s+7t=66s + 7t = 6
上の式を2倍、下の式を3倍して引くと、
18s+12t=1218s + 12t = 12
18s+21t=1818s + 21t = 18
9t=6-9t = -6, t=23t = \frac{2}{3}
9s+6(23)=69s + 6(\frac{2}{3}) = 6
9s+4=69s + 4 = 6
9s=29s = 2, s=29s = \frac{2}{9}
よって、OH=29a+23b\overrightarrow{OH} = \frac{2}{9}\vec{a} + \frac{2}{3}\vec{b}

3. 最終的な答え

OH=29a+23b\overrightarrow{OH} = \frac{2}{9}\vec{a} + \frac{2}{3}\vec{b}

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