2次方程式 $x^2 - 2mx - m + 6 = 0$ が与えられています。 この2次方程式が、以下の条件を満たすときの定数 $m$ の値の範囲を求めます。 (1) 異なる2つの実数解をもつ (2) 異なる2つの正の実数解をもつ (3) 正と負の解をもつ

代数学二次方程式判別式解の範囲不等式
2025/7/16

1. 問題の内容

2次方程式 x22mxm+6=0x^2 - 2mx - m + 6 = 0 が与えられています。
この2次方程式が、以下の条件を満たすときの定数 mm の値の範囲を求めます。
(1) 異なる2つの実数解をもつ
(2) 異なる2つの正の実数解をもつ
(3) 正と負の解をもつ

2. 解き方の手順

まず、f(x)=x22mxm+6f(x) = x^2 - 2mx - m + 6 とおきます。
(1) 異なる2つの実数解をもつ場合
判別式 DD が正であれば良い。
D=(2m)24(1)(m+6)=4m2+4m24=4(m2+m6)=4(m+3)(m2)D = (-2m)^2 - 4(1)(-m+6) = 4m^2 + 4m - 24 = 4(m^2 + m - 6) = 4(m+3)(m-2)
D>0D > 0 となるためには、 (m+3)(m2)>0(m+3)(m-2) > 0
したがって、m<3m < -3 または m>2m > 2
(2) 異なる2つの正の実数解をもつ場合
以下の条件を満たす必要があります。
(i) 判別式 D>0D > 0 (異なる2つの実数解をもつ)
(ii) 軸の位置 x=m>0x = m > 0 (2つの解が正であるためには、軸が正である必要がある)
(iii) f(0)>0f(0) > 0 (2つの解が正であるためには、 f(0)f(0) が正である必要がある)
(i) m<3m < -3 または m>2m > 2 (上記(1)より)
(ii) m>0m > 0
(iii) f(0)=m+6>0f(0) = -m + 6 > 0 より m<6m < 6
したがって、mm の範囲は、2<m<62 < m < 6
(3) 正と負の解をもつ場合
f(0)<0f(0) < 0 であれば良い。
f(0)=m+6<0f(0) = -m + 6 < 0
m>6m > 6

3. 最終的な答え

(1) m<3m < -3 または m>2m > 2
(2) 2<m<62 < m < 6
(3) m>6m > 6

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