ベクトルが一次独立であるとは、それらの線形結合がゼロベクトルになるのが、全ての係数がゼロである場合に限るということです。つまり、ベクトル v1,v2,...,vn が一次独立であるとは、スカラー c1,c2,...,cn に対して、 c1v1+c2v2+...+cnvn=0 が成り立つのは、c1=c2=...=cn=0 のときのみであるということです。 この問題を解くには、与えられたベクトルを列ベクトルとして並べた行列の行列式を計算することで判定できます。行列式が0でなければ一次独立であり、行列式が0ならば一次従属です。
(4) ベクトル a,b,c に対して、 2−10103−210=20310−1−1010+(−2)−1003=2(0−3)−1(0−0)−2(−3−0)=−6+6=0 よって、一次従属です。
(5) ベクトル a,b,c に対して、 2−10103−211=20311−1−1011+(−2)−1003=2(0−3)−1(−1−0)−2(−3−0)=−6+1+6=1=0 よって、一次独立です。
(6) 4つのベクトルは3次元空間では必ず一次従属になります。なぜなら、3次元空間の基底は3つのベクトルで構成され、4つ以上のベクトルは必ず他のベクトルで表現できるからです。
a,b,c,d に対して、 αa+βb+γc+δd=0 となる α,β,γ,δ が少なくとも一つ存在します。 2−10103−211111αβγδ=000 よって、一次従属です。