(1) 関数 $y = \frac{x^2+1}{3x+1}$ を微分せよ。 (2) 不定積分 $\int x^3 e^{x^4+3} dx$ を計算せよ(置換積分を用いる)。

解析学微分積分商の微分公式置換積分
2025/7/17

1. 問題の内容

(1) 関数 y=x2+13x+1y = \frac{x^2+1}{3x+1} を微分せよ。
(2) 不定積分 x3ex4+3dx\int x^3 e^{x^4+3} dx を計算せよ(置換積分を用いる)。

2. 解き方の手順

(1) 商の微分公式を用いる。商の微分公式は (uv)=uvuvv2(\frac{u}{v})' = \frac{u'v - uv'}{v^2}である。
この問題では、u=x2+1u = x^2 + 1v=3x+1v = 3x+1 とすると、u=2xu' = 2xv=3v' = 3 となる。
よって、
y=2x(3x+1)(x2+1)3(3x+1)2y' = \frac{2x(3x+1) - (x^2+1)3}{(3x+1)^2}
y=6x2+2x3x23(3x+1)2y' = \frac{6x^2 + 2x - 3x^2 - 3}{(3x+1)^2}
y=3x2+2x3(3x+1)2y' = \frac{3x^2 + 2x - 3}{(3x+1)^2}
(2) 置換積分を用いる。u=x4+3u = x^4 + 3 とすると、dudx=4x3\frac{du}{dx} = 4x^3 より、du=4x3dxdu = 4x^3 dxとなる。
したがって、x3dx=14dux^3 dx = \frac{1}{4} duである。
x3ex4+3dx=eu14du\int x^3 e^{x^4+3} dx = \int e^u \frac{1}{4} du
=14eudu= \frac{1}{4} \int e^u du
=14eu+C= \frac{1}{4} e^u + C
=14ex4+3+C= \frac{1}{4} e^{x^4+3} + C (Cは積分定数)

3. 最終的な答え

(1) y=3x2+2x3(3x+1)2y' = \frac{3x^2 + 2x - 3}{(3x+1)^2}
(2) x3ex4+3dx=14ex4+3+C\int x^3 e^{x^4+3} dx = \frac{1}{4} e^{x^4+3} + C (Cは積分定数)

「解析学」の関連問題

問題は2つあります。 (1) 最大値・最小値の定理を述べる。 (2) 関数 $f(x)$ が開区間$(0, 1)$で連続であるとき、この関数に最大値や最小値が存在するかどうかを答える。

最大値最小値最大値・最小値の定理連続関数開区間
2025/7/17

(1) 関数 $f(x) = \frac{1}{\alpha x + \beta}$ (ただし $\alpha, \beta > 0$) をマクローリン展開したときの係数 $a_0, a_1, a_2...

マクローリン展開テイラー展開微分関数
2025/7/17

関数 $f(x) = \frac{1}{\alpha x + \beta}$ (ただし、$\alpha, \beta > 0$)のマクローリン展開 $f(x) = a_0 + a_1x + a_2x^...

マクローリン展開テイラー展開導関数数学的帰納法
2025/7/17

(1) 関数 $f(x) = \frac{1}{\alpha x + \beta}$ (ただし、$\alpha, \beta > 0$) のマクローリン展開 $f(x) = a_0 + a_1x + ...

マクローリン展開導関数テイラー展開
2025/7/17

問題は2つあります。 (1) 時刻 $t$ における物体の位置が $x(t) = \cos(t^2)$ で与えられているとき、速度と加速度を求めよ。 (2) 時刻 $t$ における中心角が $\the...

微分速度加速度円運動三角関数
2025/7/17

$u = \theta + \log r$, $x = r^2 \cos \theta$, $y = r \sin \theta$ が与えられたとき、以下の問題を解く。 (1) $(r, \theta...

偏微分ヤコビアン合成関数の偏微分
2025/7/17

与えられた数式 $y = \frac{\sin^2{x}}{1 + \cos{x}}$ を簡略化すること。

三角関数恒等式簡略化因数分解
2025/7/17

関数 $y = \frac{\cos 2x}{1 + \sin^2 x}$ を簡略化する。

三角関数関数の簡略化倍角の公式
2025/7/17

関数 $y = \sin(\tan 2x)$ の導関数 $dy/dx$ を求めます。

微分導関数合成関数三角関数
2025/7/17

与えられた関数 $y = \tan(2x+1)$ の導関数 $y'$ を求めます。

微分導関数三角関数合成関数
2025/7/17