与えられた6つの連立一次方程式を消去法を用いて解く。

代数学連立一次方程式消去法線形代数
2025/7/17

1. 問題の内容

与えられた6つの連立一次方程式を消去法を用いて解く。

2. 解き方の手順

以下では、各連立方程式を解く手順を示す。
(1)
与えられた連立方程式は
x+4y=3x + 4y = 3
2x+3y=42x + 3y = -4
1つ目の式を2倍すると 2x+8y=62x + 8y = 6 となり、2つ目の式からこれを引くと 5y=105y = 10 となる。
したがって y=2y = 2 である。
これを1つ目の式に代入すると x+4(2)=3x + 4(2) = 3 となり、x+8=3x + 8 = 3 なので x=5x = -5 となる。
(2)
与えられた連立方程式は
2x+3y=22x + 3y = 2
6x+7y=26x + 7y = 2
1つ目の式を3倍すると 6x+9y=66x + 9y = 6 となり、2つ目の式からこれを引くと 2y=4-2y = -4 となる。
したがって y=2y = 2 である。
これを1つ目の式に代入すると 2x+3(2)=22x + 3(2) = 2 となり、2x+6=22x + 6 = 2 なので 2x=42x = -4 となり、x=2x = -2 となる。
(3)
与えられた連立方程式は
x2yz=2x - 2y - z = -2
2x3y3z=12x - 3y - 3z = 1
3x5y5z=03x - 5y - 5z = 0
1つ目の式を2倍すると 2x4y2z=42x - 4y - 2z = -4 となり、2つ目の式からこれを引くと y+z=5y + z = 5 となる。
1つ目の式を3倍すると 3x6y3z=63x - 6y - 3z = -6 となり、3つ目の式からこれを引くと y+2z=6y + 2z = 6 となる。
y+z=5y + z = 5y+2z=6y + 2z = 6 を連立させて解く。
y+2z=6y + 2z = 6 から y+z=5y + z = 5 を引くと z=1z = 1 となる。
y+z=5y + z = 5z=1z = 1 を代入すると y+1=5y + 1 = 5 となり、y=4y = 4 となる。
x2yz=2x - 2y - z = -2y=4y = 4z=1z = 1 を代入すると x2(4)1=2x - 2(4) - 1 = -2 となり、x81=2x - 8 - 1 = -2 なので x9=2x - 9 = -2 となり、x=7x = 7 となる。
(4)
与えられた連立方程式は
x+y3z=2x + y - 3z = -2
2x+y5z=12x + y - 5z = -1
3x+y7z=03x + y - 7z = 0
2つ目の式から1つ目の式を引くと x2z=1x - 2z = 1 となる。
3つ目の式から1つ目の式を引くと 2x4z=22x - 4z = 2 となる。
これは x2z=1x - 2z = 1 と同じ式なので、独立な式が2つしかないため解が一意に定まらない。
x=1+2zx = 1 + 2z を1つ目の式に代入すると
1+2z+y3z=21 + 2z + y - 3z = -2
yz=3y - z = -3
y=z3y = z - 3
よって、x=1+2zx = 1 + 2z, y=z3y = z - 3 である。
(5)
与えられた連立方程式は
2x5y6z=12x - 5y - 6z = 1
x2y2z=1x - 2y - 2z = 1
4x3y+2z=64x - 3y + 2z = 6
2つ目の式を2倍すると 2x4y4z=22x - 4y - 4z = 2 となり、1つ目の式からこれを引くと y2z=1-y - 2z = -1 となる。よって y=12zy = 1 - 2z である。
2つ目の式を4倍すると 4x8y8z=44x - 8y - 8z = 4 となり、3つ目の式からこれを引くと 5y+10z=25y + 10z = 2 となる。
y=12zy = 1 - 2z5y+10z=25y + 10z = 2 に代入すると 5(12z)+10z=25(1 - 2z) + 10z = 2 となり、510z+10z=25 - 10z + 10z = 2 なので 5=25 = 2 となり矛盾が生じる。したがって解なしである。
(6)
与えられた連立方程式は
4x+y2z=04x + y - 2z = 0
3x+3yz=03x + 3y - z = 0
x+2y=0x + 2y = 0
3つ目の式より x=2yx = -2y である。
これを1つ目の式に代入すると 4(2y)+y2z=04(-2y) + y - 2z = 0 となり、8y+y2z=0-8y + y - 2z = 0 なので 7y2z=0-7y - 2z = 0 となる。
これを2つ目の式に代入すると 3(2y)+3yz=03(-2y) + 3y - z = 0 となり、6y+3yz=0-6y + 3y - z = 0 なので 3yz=0-3y - z = 0 となる。
7y2z=0-7y - 2z = 03yz=0-3y - z = 0 を連立させる。
3yz=0-3y - z = 0 より z=3yz = -3y である。
7y2z=0-7y - 2z = 0z=3yz = -3y を代入すると 7y2(3y)=0-7y - 2(-3y) = 0 となり、7y+6y=0-7y + 6y = 0 なので y=0-y = 0 となり y=0y = 0 である。
したがって x=2y=0x = -2y = 0 であり、z=3y=0z = -3y = 0 である。

3. 最終的な答え

(1) x=5x = -5, y=2y = 2
(2) x=2x = -2, y=2y = 2
(3) x=7x = 7, y=4y = 4, z=1z = 1
(4) x=1+2zx = 1 + 2z, y=z3y = z - 3
(5) 解なし
(6) x=0x = 0, y=0y = 0, z=0z = 0

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