与えられた式において、$a$, $b$, $c$ の値を求めよ。 $\frac{x^2}{x^3-3x+2} = \frac{a}{x-1} + \frac{b}{(x-1)^2} + \frac{c}{x+2}$

代数学部分分数分解分数式連立方程式代数
2025/7/17

1. 問題の内容

与えられた式において、aa, bb, cc の値を求めよ。
x2x33x+2=ax1+b(x1)2+cx+2\frac{x^2}{x^3-3x+2} = \frac{a}{x-1} + \frac{b}{(x-1)^2} + \frac{c}{x+2}

2. 解き方の手順

まず、左辺の分母を因数分解する。
x33x+2=(x1)(x2+x2)=(x1)(x1)(x+2)=(x1)2(x+2)x^3-3x+2 = (x-1)(x^2+x-2) = (x-1)(x-1)(x+2) = (x-1)^2(x+2)
よって、
x2(x1)2(x+2)=ax1+b(x1)2+cx+2\frac{x^2}{(x-1)^2(x+2)} = \frac{a}{x-1} + \frac{b}{(x-1)^2} + \frac{c}{x+2}
両辺に (x1)2(x+2)(x-1)^2(x+2) をかける。
x2=a(x1)(x+2)+b(x+2)+c(x1)2x^2 = a(x-1)(x+2) + b(x+2) + c(x-1)^2
x2=a(x2+x2)+b(x+2)+c(x22x+1)x^2 = a(x^2+x-2) + b(x+2) + c(x^2-2x+1)
x2=ax2+ax2a+bx+2b+cx22cx+cx^2 = ax^2+ax-2a + bx+2b + cx^2-2cx+c
x2=(a+c)x2+(a+b2c)x+(2a+2b+c)x^2 = (a+c)x^2 + (a+b-2c)x + (-2a+2b+c)
係数を比較して、
a+c=1a+c = 1
a+b2c=0a+b-2c = 0
2a+2b+c=0-2a+2b+c = 0
3つの式を解いて、a,b,ca,b,c を求める。
第1式より、c=1ac = 1-a
これを第2, 3式に代入
a+b2(1a)=0a+b-2(1-a) = 0
2a+2b+(1a)=0-2a+2b+(1-a) = 0
3a+b=23a+b = 2
3a+2b=1-3a+2b = -1
2つの式を足すと 3b=13b = 1 となり、b=13b = \frac{1}{3}
3a+13=23a + \frac{1}{3} = 2
3a=533a = \frac{5}{3}
a=59a = \frac{5}{9}
c=159=49c = 1 - \frac{5}{9} = \frac{4}{9}

3. 最終的な答え

a=59a = \frac{5}{9}, b=13b = \frac{1}{3}, c=49c = \frac{4}{9}

「代数学」の関連問題

2次方程式 $x^2 + 5x + m = 0$ について、以下の2つの条件を満たすとき、定数 $m$ の値と2つの解をそれぞれ求めます。 (1) 1つの解が他の解の4倍である。 (2) 2つの解の差...

二次方程式解と係数の関係解の公式
2025/7/17

はい、承知いたしました。画像に含まれる数学の問題のうち、いくつかを選んで解いてみましょう。

二次方程式判別式解の公式解と係数の関係解の和解の積
2025/7/17

問題は次の2つです。 (1) ベクトル $\begin{pmatrix} 2 \\ -3 \end{pmatrix}$ と $\begin{pmatrix} -5 \\ a \end{pmatrix}...

ベクトル線形代数平行線形結合連立方程式
2025/7/17

## 問題の回答

複素数2次方程式解の公式判別式
2025/7/17

クラメルの公式を用いて以下の連立方程式を解く問題です。 (1) $\begin{cases} x + 2y = -4 \\ -2x - y = 3 \end{cases}$ (2) $\begin{c...

連立方程式行列式クラメルの公式
2025/7/17

クラメルの公式を用いて、与えられた連立方程式を解く問題です。4つの連立方程式があります。

連立方程式クラメルの公式行列式
2025/7/17

画像に含まれる複数の数学の問題を解く。問題は、恒等式の係数決定、複素数の計算、複素数の実部と虚部、共役な複素数、等式を満たす実数x, yの値を求めるものなどがある。

恒等式複素数複素数の計算共役複素数連立方程式
2025/7/17

画像に写っている数学の問題は、練習18で分数式の計算((1)~(4))、練習19で恒等式の選択((1)~(4))です。一つずつ解いていきます。

分数式恒等式式の計算通分因数分解
2025/7/17

与えられた4つの式の計算問題です。分数の足し算と引き算を行います。

分数式式の計算因数分解代数
2025/7/17

次の式を計算します。 $\frac{2}{x+1} + \frac{3}{x-2}$

分数式通分式の計算
2025/7/17