ライプニッツの公式を用いて、関数 $(x^2 - 3x + 1)e^x$ の3階微分を求める。

解析学微分ライプニッツの公式積の微分
2025/7/17

1. 問題の内容

ライプニッツの公式を用いて、関数 (x23x+1)ex(x^2 - 3x + 1)e^x の3階微分を求める。

2. 解き方の手順

ライプニッツの公式は、2つの関数の積のn階微分を求めるために使用される。この問題では、関数 u(x)=x23x+1u(x) = x^2 - 3x + 1v(x)=exv(x) = e^x の積の3階微分を求める。ライプニッツの公式は次の通りである。
(uv)(n)=k=0n(nk)u(nk)v(k)(uv)^{(n)} = \sum_{k=0}^{n} \binom{n}{k} u^{(n-k)}v^{(k)}
ここで、(nk)\binom{n}{k} は二項係数である。今回の問題では、n=3n=3なので、公式は次のようになる。
(uv)(3)=(30)u(3)v(0)+(31)u(2)v(1)+(32)u(1)v(2)+(33)u(0)v(3)(uv)^{(3)} = \binom{3}{0} u^{(3)}v^{(0)} + \binom{3}{1} u^{(2)}v^{(1)} + \binom{3}{2} u^{(1)}v^{(2)} + \binom{3}{3} u^{(0)}v^{(3)}
各項を計算する。
まず、u(x)u(x) の微分を計算する。
u(x)=x23x+1u(x) = x^2 - 3x + 1
u(x)=2x3u'(x) = 2x - 3
u(x)=2u''(x) = 2
u(x)=0u'''(x) = 0
次に、v(x)v(x) の微分を計算する。
v(x)=exv(x) = e^x
v(x)=exv'(x) = e^x
v(x)=exv''(x) = e^x
v(x)=exv'''(x) = e^x
二項係数を計算する。
(30)=1\binom{3}{0} = 1
(31)=3\binom{3}{1} = 3
(32)=3\binom{3}{2} = 3
(33)=1\binom{3}{3} = 1
ライプニッツの公式に代入する。
(uv)(3)=10ex+32ex+3(2x3)ex+1(x23x+1)ex(uv)^{(3)} = 1 \cdot 0 \cdot e^x + 3 \cdot 2 \cdot e^x + 3 \cdot (2x-3) \cdot e^x + 1 \cdot (x^2 - 3x + 1) \cdot e^x
(uv)(3)=0+6ex+(6x9)ex+(x23x+1)ex(uv)^{(3)} = 0 + 6e^x + (6x - 9)e^x + (x^2 - 3x + 1)e^x
(uv)(3)=(x2+3x2)ex(uv)^{(3)} = (x^2 + 3x - 2)e^x

3. 最終的な答え

(x2+3x2)ex(x^2 + 3x - 2)e^x

「解析学」の関連問題

(1) $\cos 3\theta$ を $\cos \theta$ のみで表す。 (2) 関数 $f(x) = x^3 - \frac{3}{4}x$ について、増減表を書き、$y=f(x)$ のグ...

三角関数3倍角の公式関数の増減グラフの概形極値3次方程式
2025/7/17

$h \fallingdotseq 0$ のとき、$e^{a+h}$ の1次の近似式を求める問題です。

近似指数関数微分
2025/7/17

$y = \log x$ を $x = 1$ で5次の項までテーラー展開せよ。剰余項は考えない。

テーラー展開対数関数微分
2025/7/17

以下の5つの極限を求める問題です。 (1) $\lim_{x \to 0+} \sin x \cdot \log x$ (2) $\lim_{x \to \infty} (1 + \sin(1/x))...

極限ロピタルの定理不定形三角関数対数関数
2025/7/17

与えられた問題は以下の通りです。 (1) $\lim_{x \to +0} \sin x \cdot \log x$ (2) $\lim_{x \to \infty} \left( 1 + \sin ...

テイラー展開マクローリン展開関数展開微分
2025/7/17

与えられた6つの関数について、それぞれの導関数を求める問題です。 (1) $y = x^x$ (2) $y = x^{\frac{1}{x}}$ (3) $y = (x+1)(x+2)(x+3)$ (...

微分導関数対数微分法合成関数の微分
2025/7/17

与えられた6つの不定積分を計算する問題です。 (1) $\int (3x+1)^4 dx$ (2) $\int (4x-3)^{-3} dx$ (3) $\int \frac{dx}{\sqrt{1-...

積分不定積分置換積分
2025/7/17

## 極限の問題

極限ロピタルの定理三角関数対数関数
2025/7/17

画像に記載されている数学の問題のうち、一番最後の問題、つまり問題5を解きます。問題5は、関数 $f(x) = \frac{1}{1-x}$ を有限マクローリン展開せよ、というものです。

マクローリン展開テイラー展開関数導関数
2025/7/17

$\int \frac{1}{x^2-25} dx$ を計算します。

積分部分分数分解対数関数
2025/7/17