(1) $\cos 3\theta$ を $\cos \theta$ のみで表す。 (2) 関数 $f(x) = x^3 - \frac{3}{4}x$ について、増減表を書き、$y=f(x)$ のグラフの概形を描く。また、$y=f(x)$のグラフと直線$y=k$が共有点を2つまたは3つ持つような定数$k$の値の範囲を求め、そのときの共有点のx座標の取りうる範囲を求める。 (3) 3次方程式 $x^3 - \frac{3}{4}x - \frac{1}{8} = 0$ の解を $x = \cos \theta$ ($0 \le \theta \le \pi$) とおくとき、$\theta$ の値を求める。

解析学三角関数3倍角の公式関数の増減グラフの概形極値3次方程式
2025/7/17
はい、承知いたしました。以下の形式で回答します。

1. 問題の内容

(1) cos3θ\cos 3\thetacosθ\cos \theta のみで表す。
(2) 関数 f(x)=x334xf(x) = x^3 - \frac{3}{4}x について、増減表を書き、y=f(x)y=f(x) のグラフの概形を描く。また、y=f(x)y=f(x)のグラフと直線y=ky=kが共有点を2つまたは3つ持つような定数kkの値の範囲を求め、そのときの共有点のx座標の取りうる範囲を求める。
(3) 3次方程式 x334x18=0x^3 - \frac{3}{4}x - \frac{1}{8} = 0 の解を x=cosθx = \cos \theta (0θπ0 \le \theta \le \pi) とおくとき、θ\theta の値を求める。

2. 解き方の手順

(1)
cos3θ\cos 3\theta の3倍角の公式を利用します。
cos3θ=4cos3θ3cosθ\cos 3\theta = 4\cos^3 \theta - 3\cos \theta
(2) (ア)
f(x)=x334xf(x) = x^3 - \frac{3}{4}x
f(x)=3x234f'(x) = 3x^2 - \frac{3}{4}
f(x)=0f'(x) = 0 となる xx を求める。
3x234=03x^2 - \frac{3}{4} = 0
x2=14x^2 = \frac{1}{4}
x=±12x = \pm \frac{1}{2}
増減表は以下の通りです。
| x | ... | -1/2 | ... | 1/2 | ... |
| -------- | ----- | ----- | ----- | ----- | ----- |
| f'(x) | + | 0 | - | 0 | + |
| f(x) | ↗ | 極大 | ↘ | 極小 | ↗ |
x=12x = -\frac{1}{2} のとき、
f(12)=(12)334(12)=18+38=28=14f(-\frac{1}{2}) = (-\frac{1}{2})^3 - \frac{3}{4}(-\frac{1}{2}) = -\frac{1}{8} + \frac{3}{8} = \frac{2}{8} = \frac{1}{4}
x=12x = \frac{1}{2} のとき、
f(12)=(12)334(12)=1838=28=14f(\frac{1}{2}) = (\frac{1}{2})^3 - \frac{3}{4}(\frac{1}{2}) = \frac{1}{8} - \frac{3}{8} = -\frac{2}{8} = -\frac{1}{4}
よって、極大値は 14\frac{1}{4}、極小値は 14-\frac{1}{4} です。
この情報からグラフの概形を描けます。
(イ)
y=f(x)y = f(x) のグラフと y=ky = k のグラフが共有点を2つまたは3つ持つ条件は、
14k14-\frac{1}{4} \le k \le \frac{1}{4} かつ k14,k14k \ne -\frac{1}{4}, k \ne \frac{1}{4}の場合と、k=±14k = \pm \frac{1}{4}の場合です。
言い換えると、 14k14-\frac{1}{4} \le k \le \frac{1}{4} です。
このとき、共有点のx座標は、グラフから 12x12-\frac{1}{2} \le x \le \frac{1}{2}の範囲と分かります。
より正確には、f(x)=kf(x) = kとなるxxの範囲なので、x334x=kx^3 - \frac{3}{4}x = kを満たすxxの範囲です。
(3)
x334x18=0x^3 - \frac{3}{4}x - \frac{1}{8} = 0x=cosθx = \cos \theta を代入すると、
cos3θ34cosθ18=0\cos^3 \theta - \frac{3}{4}\cos \theta - \frac{1}{8} = 0
8cos3θ6cosθ1=08\cos^3 \theta - 6\cos \theta - 1 = 0
2(4cos3θ3cosθ)1=02(4\cos^3 \theta - 3\cos \theta) - 1 = 0
2cos3θ1=02\cos 3\theta - 1 = 0
cos3θ=12\cos 3\theta = \frac{1}{2}
3θ=π3+2nπ,5π3+2nπ3\theta = \frac{\pi}{3} + 2n\pi, \frac{5\pi}{3} + 2n\pi (nは整数)
θ=π9+2nπ3,5π9+2nπ3\theta = \frac{\pi}{9} + \frac{2n\pi}{3}, \frac{5\pi}{9} + \frac{2n\pi}{3}
0θπ0 \le \theta \le \pi より、
θ=π9,7π9,13π9,5π9,11π9,17π9\theta = \frac{\pi}{9}, \frac{7\pi}{9}, \frac{13\pi}{9}, \frac{5\pi}{9}, \frac{11\pi}{9}, \frac{17\pi}{9}
このうち、θ\theta の範囲を満たすものは、
θ=π9,5π9,7π9\theta = \frac{\pi}{9}, \frac{5\pi}{9}, \frac{7\pi}{9}

3. 最終的な答え

(1) cos3θ=4cos3θ3cosθ\cos 3\theta = 4\cos^3 \theta - 3\cos \theta
(2) (ア) グラフは省略
(イ) 14k14-\frac{1}{4} \le k \le \frac{1}{4}、共有点のx座標の範囲: 12x12-\frac{1}{2} \le x \le \frac{1}{2}
(3) θ=π9,5π9,7π9\theta = \frac{\pi}{9}, \frac{5\pi}{9}, \frac{7\pi}{9}

「解析学」の関連問題

$a$ を正の定数とする。曲線 $y = a\cos x$ ($0 \le x \le \frac{\pi}{2}$) と曲線 $y = \sin x$ と $y$ 軸で囲まれた部分の面積が1のとき、...

積分三角関数面積
2025/7/17

与えられた2つの極限を計算する問題です。 (1) $\lim_{h\to 0} (1-2h)^{\frac{1}{h}}$ (2) $\lim_{x\to \infty} (1+\frac{2}{x}...

極限ロピタルの定理指数関数
2025/7/17

与えられた関数の微分を求めます。今回は、(1) $cos(5x^2)$ の微分を計算します。

微分合成関数の微分三角関数
2025/7/17

$2x^2 + 2xy - 5y^2 = 1$ のとき、$dy/dx$ を $x$ と $y$ を用いて表す問題を解きます。

陰関数微分微分微分法
2025/7/17

与えられた関数 $f(x)$ の指定された範囲における最大値、最小値、およびそれらを与える $x$ の値を求める問題です。 (1) $f(x) = x^3 - 4x^2 + 5x - 3$ ($0 \...

関数の最大・最小微分導関数三次関数
2025/7/17

点 $(3, 4)$ から曲線 $y = -x^2 + 4x - 3$ に引いた接線の方程式を求める問題です。

微分接線二次関数方程式
2025/7/17

定積分 $\int_{0}^{1} \frac{x^4(1-x)^2}{1+x^2} dx$ を計算します。

定積分積分計算有理関数部分分数分解arctan
2025/7/17

曲線 $y = ax^3 + bx^2 + cx + d$ が $x=0$ の点で放物線 $y = x^2 - 2x + 3$ と接するとき、$c$ と $d$ の値を求めよ。

微分接線関数の接点多項式
2025/7/17

次の定積分を求めます。 $\int_{0}^{1} \frac{x^4(1-x)^2}{1+x^2} dx$

定積分積分計算有理関数
2025/7/17

不定積分 $\int \frac{x}{\sqrt{x+2} - \sqrt{2}} dx$ を求める問題です。

不定積分有理化置換積分
2025/7/17