問題3: f(x)=x3+x2+x+1 を x=1 の周りでテイラー展開する。 テイラー展開の公式は、
f(x)=f(a)+f′(a)(x−a)+2!f′′(a)(x−a)2+3!f′′′(a)(x−a)3+⋯ まず、f(x) の各階微分を計算します。 f(x)=x3+x2+x+1 f′(x)=3x2+2x+1 f′′(x)=6x+2 f′′′(x)=6 f(4)(x)=0 (以降の微分も0) 次に、x=1 での各階微分の値を計算します。 f(1)=13+12+1+1=4 f′(1)=3(1)2+2(1)+1=6 f′′(1)=6(1)+2=8 f′′′(1)=6 これらの値をテイラー展開の公式に代入します。
f(x)=4+6(x−1)+2!8(x−1)2+3!6(x−1)3 f(x)=4+6(x−1)+4(x−1)2+(x−1)3 問題4: f(x)=x+1 を n=4 として有限マクローリン展開する。 マクローリン展開はテイラー展開の a=0 の場合です。 f(x)=f(0)+f′(0)x+2!f′′(0)x2+3!f′′′(0)x3+4!f(4)(0)x4+⋯ まず、f(x) の各階微分を計算します。 f(x)=(x+1)21 f′(x)=21(x+1)−21 f′′(x)=−41(x+1)−23 f′′′(x)=83(x+1)−25 f(4)(x)=−1615(x+1)−27 次に、x=0 での各階微分の値を計算します。 f(0)=(0+1)21=1 f′(0)=21(0+1)−21=21 f′′(0)=−41(0+1)−23=−41 f′′′(0)=83(0+1)−25=83 f(4)(0)=−1615(0+1)−27=−1615 これらの値をマクローリン展開の公式に代入します (n=4まで)。
f(x)=1+21x+2!−41x2+3!83x3+4!−1615x4 f(x)=1+21x−81x2+161x3−1285x4 問題5: f(x)=1−x1 を有限マクローリン展開する。 この関数は等比級数の和の公式から、簡単にマクローリン展開できます。
1−x1=1+x+x2+x3+x4+⋯=∑n=0∞xn したがって、n次までの有限マクローリン展開は
f(x)=1+x+x2+x3+⋯+xn