複素数 $z$ に関する方程式が与えられており、それらを満たす点 $z$ 全体の集合がどのような図形になるかを答える問題です。選択肢として、(ア) $|z-3i| = 2$、(イ) $|z-2| = |z-4i|$、(ウ) $|3z+2| = |z-6|$ の3つの方程式があります。今回は(イ) $|z-2| = |z-4i|$ を解きます。

代数学複素数絶対値方程式幾何学的解釈直線
2025/7/17

1. 問題の内容

複素数 zz に関する方程式が与えられており、それらを満たす点 zz 全体の集合がどのような図形になるかを答える問題です。選択肢として、(ア) z3i=2|z-3i| = 2、(イ) z2=z4i|z-2| = |z-4i|、(ウ) 3z+2=z6|3z+2| = |z-6| の3つの方程式があります。今回は(イ) z2=z4i|z-2| = |z-4i| を解きます。

2. 解き方の手順

複素数 zzz=x+yiz = x + yix,yx, y は実数)とおきます。
まず、(イ)の方程式 z2=z4i|z-2| = |z-4i|z=x+yiz = x + yi を代入します。
x+yi2=x+yi4i|x + yi - 2| = |x + yi - 4i|
(x2)+yi=x+(y4)i|(x-2) + yi| = |x + (y-4)i|
複素数の絶対値は a+bi=a2+b2|a+bi| = \sqrt{a^2 + b^2} であることを利用して、絶対値を計算します。
(x2)2+y2=x2+(y4)2\sqrt{(x-2)^2 + y^2} = \sqrt{x^2 + (y-4)^2}
両辺を2乗します。
(x2)2+y2=x2+(y4)2(x-2)^2 + y^2 = x^2 + (y-4)^2
x24x+4+y2=x2+y28y+16x^2 - 4x + 4 + y^2 = x^2 + y^2 - 8y + 16
両辺の x2x^2y2y^2 を消去します。
4x+4=8y+16-4x + 4 = -8y + 16
4x8y+12=04x - 8y + 12 = 0
x2y+3=0x - 2y + 3 = 0
2y=x+32y = x+3
y=12x+32y = \frac{1}{2}x + \frac{3}{2}
これは傾きが 12\frac{1}{2}、y切片が 32\frac{3}{2} の直線の方程式です。

3. 最終的な答え

(イ) z2=z4i|z-2| = |z-4i| を満たす点 zz 全体の集合は、直線 y=12x+32y = \frac{1}{2}x + \frac{3}{2} です。

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