問題53は、与えられた2次方程式が重解を持つときの定数 $k$ の値を求め、その重解も求める問題です。具体的には、以下の2つの2次方程式について考えます。 (1) $x^2 - 10x + k = 0$ (2) $4x^2 + kx + 9 = 0$

代数学二次方程式判別式重解二次関数
2025/7/17

1. 問題の内容

問題53は、与えられた2次方程式が重解を持つときの定数 kk の値を求め、その重解も求める問題です。具体的には、以下の2つの2次方程式について考えます。
(1) x210x+k=0x^2 - 10x + k = 0
(2) 4x2+kx+9=04x^2 + kx + 9 = 0

2. 解き方の手順

2次方程式が重解を持つためには、判別式 DD が0になる必要があります。
判別式 DD は、2次方程式 ax2+bx+c=0ax^2 + bx + c = 0 に対して D=b24acD = b^2 - 4ac で与えられます。
(1) x210x+k=0x^2 - 10x + k = 0 の場合:
a=1,b=10,c=ka = 1, b = -10, c = k なので、判別式 DD は、
D=(10)24(1)(k)=1004kD = (-10)^2 - 4(1)(k) = 100 - 4k
重解を持つためには D=0D = 0 である必要があるので、
1004k=0100 - 4k = 0
4k=1004k = 100
k=25k = 25
このとき、2次方程式は x210x+25=0x^2 - 10x + 25 = 0 となり、
(x5)2=0(x - 5)^2 = 0
よって、重解は x=5x = 5
(2) 4x2+kx+9=04x^2 + kx + 9 = 0 の場合:
a=4,b=k,c=9a = 4, b = k, c = 9 なので、判別式 DD は、
D=k24(4)(9)=k2144D = k^2 - 4(4)(9) = k^2 - 144
重解を持つためには D=0D = 0 である必要があるので、
k2144=0k^2 - 144 = 0
k2=144k^2 = 144
k=±12k = \pm 12
k=12k = 12 のとき、2次方程式は 4x2+12x+9=04x^2 + 12x + 9 = 0 となり、
(2x+3)2=0(2x + 3)^2 = 0
よって、重解は x=32x = -\frac{3}{2}
k=12k = -12 のとき、2次方程式は 4x212x+9=04x^2 - 12x + 9 = 0 となり、
(2x3)2=0(2x - 3)^2 = 0
よって、重解は x=32x = \frac{3}{2}

3. 最終的な答え

(1) k=25k = 25, 重解は x=5x = 5
(2) k=12k = 12 のとき、重解は x=32x = -\frac{3}{2},
k=12k = -12 のとき、重解は x=32x = \frac{3}{2}

「代数学」の関連問題

関数 $f(x) = 2x^2 - x + 6$ が与えられたとき、$f(-a)$ の値を求めます。

関数代入多項式
2025/7/17

与えられた条件が、別の条件であるための必要条件、十分条件、必要十分条件、あるいはどちらでもないかを判断する問題です。

必要条件十分条件必要十分条件絶対値二次方程式幾何
2025/7/17

与えられた方程式は、$\frac{3y-2}{2} = (\frac{3x-1}{2})^2$ です。この方程式を解くことは指定されていないので、このまま扱います。

二次方程式数式の展開式の変形
2025/7/17

(i) アには64の平方根として当てはまるものを、イには$\sqrt{(-8)^2}$として当てはまるものを選択肢①〜③から選びます。 (ii) $\frac{\sqrt{7}-\sqrt{18}}{...

平方根根号の計算有理化
2025/7/17

次の方程式を解きます。 $|x-3| = 2x$

絶対値方程式一次方程式不等式
2025/7/17

3次方程式 $x^3 - 12x - a = 0$ が異なる3つの実数解を持つような定数 $a$ の値の範囲と、異なる2つの負の解と1つの正の解を持つような定数 $a$ の値の範囲を求めます。

三次方程式実数解微分極値
2025/7/17

平面の標準基底 $\{e_1, e_2\}$ に関して、一次変換 $f$ が $f(2e_1 + 3e_2) = 10e_1 + 9e_2$、 $f(-3e_1 - 5e_2) = -14e_1 - ...

線形代数一次変換表現行列固有値固有ベクトル
2025/7/17

問題は $\sqrt{10 - \sqrt{5}}$ の値を求めることです。

根号二重根号式の計算平方根
2025/7/17

方程式 $(\log_2 x)^2 + 2\log_2 x - 8 = 0$ を解く問題です。

対数方程式二次方程式解の公式対数関数
2025/7/17

(i) $a < b$ のとき、$-\frac{1}{2}a + 4$ と $-\frac{1}{2}b + 1$ の大小関係を不等号で表す。 (ii) 不等式 $-3x + 2 \geq \frac...

不等式一次不等式大小関係
2025/7/17