与えられた条件が、別の条件であるための必要条件、十分条件、必要十分条件、あるいはどちらでもないかを判断する問題です。

代数学必要条件十分条件必要十分条件絶対値二次方程式幾何
2025/7/17

1. 問題の内容

与えられた条件が、別の条件であるための必要条件、十分条件、必要十分条件、あるいはどちらでもないかを判断する問題です。

2. 解き方の手順

(1) x=2x=2x2+x6=0x^2+x-6=0 であるための何か?
x=2x=2x2+x6=0x^2+x-6=0 に代入すると、 22+26=4+26=02^2 + 2 - 6 = 4 + 2 - 6 = 0 となり、成り立つ。
したがって、x=2x=2 ならば x2+x6=0x^2+x-6=0 である。
つまり、x=2x=2x2+x6=0x^2+x-6=0 であるための十分条件。
x2+x6=0x^2+x-6=0 を解くと、 (x+3)(x2)=0(x+3)(x-2)=0 より、 x=3,2x=-3, 2
したがって、x2+x6=0x^2+x-6=0 ならば x=2x=2 とは限らない。
つまり、x=2x=2x2+x6=0x^2+x-6=0 であるための必要条件ではない。
したがって、x=2x=2x2+x6=0x^2+x-6=0 であるための十分条件であるが、必要条件ではない。
答えはイ。
(2) A<90\angle A < 90^\circ かつ B<90\angle B < 90^\circ は、ABC\triangle ABC が鋭角三角形であるための何か?
ABC\triangle ABC が鋭角三角形であるとは、3つの角がすべて 9090^\circ より小さいこと。つまり、A<90\angle A < 90^\circ かつ B<90\angle B < 90^\circ かつ C<90\angle C < 90^\circ であること。
A<90\angle A < 90^\circ かつ B<90\angle B < 90^\circ であっても、C<90\angle C < 90^\circ とは限らない。
例えば、A=80\angle A = 80^\circ, B=80\angle B = 80^\circ のとき、C=1808080=20<90\angle C = 180^\circ - 80^\circ - 80^\circ = 20^\circ < 90^\circ となり、鋭角三角形。
しかし、A=80\angle A = 80^\circ, B=80\angle B = 80^\circ ではなく、例えばA=80\angle A = 80^\circ, B=95\angle B = 95^\circ のような場合を考えると、前提の条件を満たしていない。
もし、A=50\angle A = 50^\circ B=50\angle B = 50^\circ ならば、C=80\angle C = 80^\circである。
しかしA=10\angle A = 10^\circ B=10\angle B = 10^\circ ならば、C=160\angle C = 160^\circであり、鋭角三角形ではない。
したがって、A<90\angle A < 90^\circ かつ B<90\angle B < 90^\circ は、ABC\triangle ABC が鋭角三角形であるための十分条件ではない。
ABC\triangle ABC が鋭角三角形ならば、A<90\angle A < 90^\circ かつ B<90\angle B < 90^\circ である。
したがって、A<90\angle A < 90^\circ かつ B<90\angle B < 90^\circ は、ABC\triangle ABC が鋭角三角形であるための必要条件。
したがって、A<90\angle A < 90^\circ かつ B<90\angle B < 90^\circ は、ABC\triangle ABC が鋭角三角形であるための必要条件であるが、十分条件ではない。
答えはア。
(3) x=0|x|=0x=0x=0 であるための何か?
x=0|x|=0 ならば x=0x=0 である。
x=0x=0 ならば x=0|x|=0 である。
したがって、x=0|x|=0x=0x=0 であるための必要十分条件。
答えはウ。

3. 最終的な答え

(1) イ
(2) ア
(3) ウ

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