問題は3つのパートに分かれています。 (1) 連立不等式の解を求める問題。 (2) 2つの整数 $a$, $b$ について、それぞれを11で割った余りが与えられたとき、$a+b$ と $ab$ を11で割った余りを求める問題。 (3) 5つの変量の偏差の2乗が与えられたとき、標準偏差を求める問題。 (4) 鉄塔の高さ $h$ と、仰角 $\alpha$, $\beta$ を用いて、距離 $AC$, $BC$ を表す問題。$\alpha = 45^\circ$, $\beta = 30^\circ$, $AB=140$m, $\angle ACB=150^\circ$ のとき、鉄塔の高さPCを小数第1位まで求める問題。 (5) 2次関数 $y=-4x^2+4px-(p+2)(p-2)$ について、平方完成、最大値の計算、y軸との共有点のy座標が-2となるときの$p$の値、および$p$が正の値の時のx軸との共有点の座標を求める問題。

代数学連立不等式整数の性質標準偏差三角比2次関数平方完成最大値因数分解二次方程式
2025/7/17

1. 問題の内容

問題は3つのパートに分かれています。
(1) 連立不等式の解を求める問題。
(2) 2つの整数 aa, bb について、それぞれを11で割った余りが与えられたとき、a+ba+babab を11で割った余りを求める問題。
(3) 5つの変量の偏差の2乗が与えられたとき、標準偏差を求める問題。
(4) 鉄塔の高さ hh と、仰角 α\alpha, β\beta を用いて、距離 ACAC, BCBC を表す問題。α=45\alpha = 45^\circ, β=30\beta = 30^\circ, AB=140AB=140m, ACB=150\angle ACB=150^\circ のとき、鉄塔の高さPCを小数第1位まで求める問題。
(5) 2次関数 y=4x2+4px(p+2)(p2)y=-4x^2+4px-(p+2)(p-2) について、平方完成、最大値の計算、y軸との共有点のy座標が-2となるときのppの値、およびppが正の値の時のx軸との共有点の座標を求める問題。

2. 解き方の手順

(1) 連立不等式
x+7<6x13x+7 < 6x-13 より 5x>205x > 20 よって x>4x > 4
2x62(7x)2x-6 \le 2(7-x) より 2x6142x2x-6 \le 14-2x よって 4x204x \le 20 よって x5x \le 5
したがって 4<x54 < x \le 5
(2) 整数 aa, bb について
a=11k+5a = 11k + 5, b=11l+7b = 11l + 7 と表せる (kk, ll は整数)
a+b=11k+5+11l+7=11(k+l)+12=11(k+l+1)+1a+b = 11k + 5 + 11l + 7 = 11(k+l) + 12 = 11(k+l+1) + 1
よって a+ba+b を11で割った余りは 1
ab=(11k+5)(11l+7)=121kl+77k+55l+35=11(11kl+7k+5l+3)+2ab = (11k+5)(11l+7) = 121kl + 77k + 55l + 35 = 11(11kl + 7k + 5l + 3) + 2
よって abab を11で割った余りは 2
(3) 標準偏差
偏差の2乗の平均は 9+81+64+25+15=1805=36\frac{9+81+64+25+1}{5} = \frac{180}{5} = 36
標準偏差は 36=6\sqrt{36} = 6
(4) 鉄塔の問題
APC\triangle APC において tanα=PCAC\tan \alpha = \frac{PC}{AC} より AC=PCtanα=htanαAC = \frac{PC}{\tan \alpha} = \frac{h}{\tan \alpha}
BPC\triangle BPC において tanβ=PCBC\tan \beta = \frac{PC}{BC} より BC=PCtanβ=htanβBC = \frac{PC}{\tan \beta} = \frac{h}{\tan \beta}
ABC\triangle ABC において余弦定理より
AB2=AC2+BC22ACBCcosACBAB^2 = AC^2 + BC^2 - 2AC \cdot BC \cos \angle ACB
1402=(htan45)2+(htan30)22htan45htan30cos150140^2 = (\frac{h}{\tan 45^\circ})^2 + (\frac{h}{\tan 30^\circ})^2 - 2 \frac{h}{\tan 45^\circ} \frac{h}{\tan 30^\circ} \cos 150^\circ
19600=h2+3h22h23(32)19600 = h^2 + 3h^2 - 2h^2 \sqrt{3} (-\frac{\sqrt{3}}{2})
19600=h2+3h2+3h2=7h219600 = h^2 + 3h^2 + 3h^2 = 7h^2
h2=196007=2800h^2 = \frac{19600}{7} = 2800
h=2800=4007=207202.646=52.92h = \sqrt{2800} = \sqrt{400 \cdot 7} = 20\sqrt{7} \approx 20 \cdot 2.646 = 52.92
小数第1位までなので 52.9 m
(5) 2次関数
y=4x2+4px(p+2)(p2)=4(x2px)(p24)=4(xp2)2+4(p2)2p2+4=4(xp2)2+p2p2+4=4(xp2)2+4y = -4x^2 + 4px - (p+2)(p-2) = -4(x^2 - px) - (p^2-4) = -4(x - \frac{p}{2})^2 + 4(\frac{p}{2})^2 - p^2 + 4 = -4(x - \frac{p}{2})^2 + p^2 - p^2 + 4 = -4(x - \frac{p}{2})^2 + 4
よって yy の最大値は 4
yy 軸との共有点のy座標が-2のとき、x=0x=0 なので
y=(p+2)(p2)=p2+4=2y = -(p+2)(p-2) = -p^2 + 4 = -2
p2=6p^2 = 6
p=±6p = \pm \sqrt{6}
p=6p = \sqrt{6} のとき y=4x2+46x+2=0y = -4x^2 + 4\sqrt{6}x + 2 = 0 を解く
2x226x1=02x^2 - 2\sqrt{6}x - 1 = 0
x=26±24+84=26±324=26±424=6±222x = \frac{2\sqrt{6} \pm \sqrt{24 + 8}}{4} = \frac{2\sqrt{6} \pm \sqrt{32}}{4} = \frac{2\sqrt{6} \pm 4\sqrt{2}}{4} = \frac{\sqrt{6} \pm 2\sqrt{2}}{2}
したがって、x軸との共有点の座標は (6+222,0)(\frac{\sqrt{6} + 2\sqrt{2}}{2}, 0), (6222,0)(\frac{\sqrt{6} - 2\sqrt{2}}{2}, 0)

3. 最終的な答え

(1) 4<x54 < x \le 5
(2) 1, 2
(3) 6
(4) AC=htanαAC = \frac{h}{\tan \alpha}, BC=htanβBC = \frac{h}{\tan \beta}, 52.9 m
(5) y=4(xp2)2+4y=-4(x-\frac{p}{2})^2 + 4, 最大値は4, p=±6p = \pm \sqrt{6}, (6+222,0)(\frac{\sqrt{6} + 2\sqrt{2}}{2}, 0), (6222,0)(\frac{\sqrt{6} - 2\sqrt{2}}{2}, 0)

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