3次方程式 $x^3 - 12x - a = 0$ が異なる3つの実数解を持つような定数 $a$ の値の範囲と、異なる2つの負の解と1つの正の解を持つような定数 $a$ の値の範囲を求めます。

代数学三次方程式実数解微分極値
2025/7/17

1. 問題の内容

3次方程式 x312xa=0x^3 - 12x - a = 0 が異なる3つの実数解を持つような定数 aa の値の範囲と、異なる2つの負の解と1つの正の解を持つような定数 aa の値の範囲を求めます。

2. 解き方の手順

まず、関数 f(x)=x312xf(x) = x^3 - 12x を考えます。このとき、方程式は f(x)=af(x) = a と書き換えられます。
f(x)f(x) のグラフを描き、 y=ay = a との交点の個数を考えることで、方程式の実数解の個数を調べることができます。
f(x)=3x212=3(x24)=3(x2)(x+2)f'(x) = 3x^2 - 12 = 3(x^2 - 4) = 3(x-2)(x+2) より、 f(x)f(x)x=2x = -2 で極大値、 x=2x = 2 で極小値を持ちます。
極大値は f(2)=(2)312(2)=8+24=16f(-2) = (-2)^3 - 12(-2) = -8 + 24 = 16
極小値は f(2)=(2)312(2)=824=16f(2) = (2)^3 - 12(2) = 8 - 24 = -16
(1) 異なる3つの実数解を持つとき:
y=ay = a が極大値と極小値の間にある必要があります。
したがって、 16<a<16-16 < a < 16
(2) 異なる2つの負の解と1つの正の解を持つとき:
y=ay = ay=f(x)y = f(x) のグラフが、正の xx 軸で1回、負の xx 軸で2回交わる必要があります。
そのためには、f(0)<a<f(2)f(0) < a < f(2)である必要があります。
f(0)=0f(0) = 0であり、f(2)=16f(2) = -16であるため、16<a<0 -16 < a < 0 である。

3. 最終的な答え

異なる3つの実数解を持つとき:16<a<16-16 < a < 16
異なる2つの負の解と1つの正の解を持つとき:16<a<0-16 < a < 0

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