一辺の長さが6cmの正方形PQRSと、AB=6cm、BC=18cmの六角形ABCDEFがあります。正方形を直線BCに沿って一定の速度で移動させたとき、頂点Pと頂点Bが一致した状態からt秒後の正方形と六角形が重なった部分の面積を$S cm^2$とします。このとき、$t$と$S$の関係を表すグラフが与えられています。 (1) 正方形が移動する速さを求めます。 (2) 辺AF, CDの長さを求めます。 (3) 図3において、$a, b$の値を求めます。 (4) $S=16$となるときの$t$の値を求めます。

幾何学図形正方形六角形面積移動グラフ
2025/4/3
はい、この数学の問題を解きましょう。

1. 問題の内容

一辺の長さが6cmの正方形PQRSと、AB=6cm、BC=18cmの六角形ABCDEFがあります。正方形を直線BCに沿って一定の速度で移動させたとき、頂点Pと頂点Bが一致した状態からt秒後の正方形と六角形が重なった部分の面積をScm2S cm^2とします。このとき、ttSSの関係を表すグラフが与えられています。
(1) 正方形が移動する速さを求めます。
(2) 辺AF, CDの長さを求めます。
(3) 図3において、a,ba, bの値を求めます。
(4) S=16S=16となるときのttの値を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 正方形が移動する速さ
グラフより、0秒から3秒で重なった部分の面積が0から36 cm2cm^2 に増加しています。これは正方形がABの区間を移動していることに相当します。正方形の一辺は6cmなので、ABの長さも6cmです。よって、速さは距離 ÷ 時間 = 6cm ÷ 3秒 = 2 cm/秒です。
(2) 辺AF, CDの長さを求める
グラフより、t=3t=3からt=6t=6の間は面積が一定なので、正方形全体が六角形と重なっている状態です。つまり、AF = 正方形の一辺 = 6cm、CD = 正方形の一辺 = 6cmです。
(3) a, bの値を求める
t=6t=6秒後から面積が減少し始めるのは、正方形がBCの区間に入って、完全に重ならなくなるまでの間です。BCの長さは18cmであり、正方形の移動速度は2cm/秒なので、BCBCを通過するのにかかる時間は 18cm ÷ 2cm/秒 = 9秒です。
したがって、a=6+9=15a = 6 + 9 = 15
t=at=aから、t=bt=b秒後までの間に正方形はCDCDの区間を通過するので、同様に考えると、
CDの区間を通過する時間は、6÷2=36 \div 2 = 3
b=a+3=15+3=18b = a + 3 = 15 + 3 = 18
(4) S=16S=16となるときのttの値を求める
S=16S=16となるのは、0秒から3秒の間と、a=15a=15秒からb=18b=18秒の間です。
* 0秒から3秒の間:
S=6×(2t)=12tS = 6 \times (2t) = 12tなので、12t=1612t = 16より、t=1612=43t = \frac{16}{12} = \frac{4}{3}
* 15秒から18秒の間:
tt秒後の正方形が六角形と重なっている面積Sは、t=a=15t=a=15秒のときS=36S=36であり、t=b=18t=b=18秒のときS=0S=0です。したがって、atba \leq t \leq b における直線の傾きは、0361815=12\frac{0-36}{18-15}=-12 となります。
よって、S=12(t15)+36=12t+180+36=12t+216S = -12(t-15) + 36 = -12t + 180 + 36 = -12t + 216
S=16S=16とおくと、16=12t+21616 = -12t + 216
12t=21616=20012t = 216 - 16 = 200
t=20012=503t = \frac{200}{12} = \frac{50}{3}

3. 最終的な答え

(1) 正方形が移動する速さ: 2 cm/秒
(2) 辺AFの長さ: 6 cm, 辺CDの長さ: 6 cm
(3) aの値: 15, bの値: 18
(4) S=16となるときのtの値: t=43,503t = \frac{4}{3}, \frac{50}{3}

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