三角形ABCにおいて、辺ABを3等分する点をD, E、辺ACを4等分する点をF, G, Hとする。線分BHと線分ECの交点をIとする。AB=15cm, AC=12cm, BH=12cmのとき、線分EGの長さを求める。

幾何学三角形余弦定理メネラウスの定理相似ベクトル線分の長さ
2025/7/17

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、辺ABを3等分する点をD, E、辺ACを4等分する点をF, G, Hとする。線分BHと線分ECの交点をIとする。AB=15cm, AC=12cm, BH=12cmのとき、線分EGの長さを求める。

2. 解き方の手順

まず、点Eは辺ABを3等分するので、AE=23ABAE = \frac{2}{3}AB。同様に、点Gは辺ACを4等分するので、AG=24AC=12ACAG = \frac{2}{4}AC = \frac{1}{2}AC
よって、AE=23×15=10AE = \frac{2}{3} \times 15 = 10cm、AG=12×12=6AG = \frac{1}{2} \times 12 = 6cm。
三角形AEGにおいて、余弦定理を用いることを考える。そのためには角Aの余弦が必要になる。
三角形ABCにおいて、余弦定理より、BC2=AB2+AC22ABACcosABC^2 = AB^2 + AC^2 - 2AB \cdot AC \cdot \cos A
また、問題文にはBCの長さが書かれていない。
ここで、三角形AEGと三角形ABCは角Aを共有しているので、相似比を考える。
AE=10AE = 10cm, AB=15AB = 15cm, AG=6AG = 6cm, AC=12AC = 12cm。
AEAB=1015=23\frac{AE}{AB} = \frac{10}{15} = \frac{2}{3}
AGAC=612=12\frac{AG}{AC} = \frac{6}{12} = \frac{1}{2}
この比が異なるので、三角形AEGと三角形ABCは相似ではない。
次に、三角形AEGで余弦定理を適用すると、
EG2=AE2+AG22AEAGcosAEG^2 = AE^2 + AG^2 - 2AE \cdot AG \cdot \cos A
EG2=102+622106cosAEG^2 = 10^2 + 6^2 - 2 \cdot 10 \cdot 6 \cdot \cos A
EG2=100+36120cosAEG^2 = 100 + 36 - 120 \cos A
EG2=136120cosAEG^2 = 136 - 120 \cos A
問題文に線分BH = 12cmという条件があるので、これを利用することを考える。
三角形ABCで角Aの大きさがわかれば計算できる。
図から予想すると、三角形ABCは直角三角形ではなさそう。
解法としては、点Eと点Gの座標を置いてベクトルを計算する方法も考えられるが、ここでは別の方法を試す。
メネラウスの定理を適用することを考える。
最終的に求めるのはEGの長さなので、三角形AEGで余弦定理を使う方針は間違っていない。
しかし、角Aのcosの値が不明なので、ここを求める必要がある。
ここで問題文をよく読むと、「BH=12cmのとき」と書いてある。BHの長さは与えられている。
よって、三角形ABHに着目する。AH = 9cmなので、
BH2=AB2+AH22ABAHcosABH^2 = AB^2 + AH^2 - 2AB \cdot AH \cdot \cos A
122=152+922159cosA12^2 = 15^2 + 9^2 - 2 \cdot 15 \cdot 9 \cdot \cos A
144=225+81270cosA144 = 225 + 81 - 270 \cos A
144=306270cosA144 = 306 - 270 \cos A
270cosA=306144270 \cos A = 306 - 144
270cosA=162270 \cos A = 162
cosA=162270=81135=915=35\cos A = \frac{162}{270} = \frac{81}{135} = \frac{9}{15} = \frac{3}{5}
これをEG2=136120cosAEG^2 = 136 - 120 \cos Aに代入すると、
EG2=136120×35EG^2 = 136 - 120 \times \frac{3}{5}
EG2=13624×3EG^2 = 136 - 24 \times 3
EG2=13672EG^2 = 136 - 72
EG2=64EG^2 = 64
EG=8EG = 8

3. 最終的な答え

8cm

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