平行四辺形ABCDにおいて、AB=6cm, AD=10cm, ∠BAC=90°である。 (1) 対角線ACの長さを求める。 (2) 平行四辺形ABCDの面積を求める。 (3) 線分BC上に点Pをとる。△ABPと平行四辺形ABCDの面積比が1:5になるときの線分BPの長さを求めよ。また、△ABPが二等辺三角形になるときの線分BPの長さをすべて求めよ。

幾何学平行四辺形面積三平方の定理二等辺三角形
2025/4/3

1. 問題の内容

平行四辺形ABCDにおいて、AB=6cm, AD=10cm, ∠BAC=90°である。
(1) 対角線ACの長さを求める。
(2) 平行四辺形ABCDの面積を求める。
(3) 線分BC上に点Pをとる。△ABPと平行四辺形ABCDの面積比が1:5になるときの線分BPの長さを求めよ。また、△ABPが二等辺三角形になるときの線分BPの長さをすべて求めよ。

2. 解き方の手順

(1) △ABCは∠BAC=90°の直角三角形なので、三平方の定理より
AC2=BC2AB2AC^2 = BC^2 - AB^2
平行四辺形の性質より、BC=AD=10BC = AD = 10cmなので、
AC2=10262=10036=64AC^2 = 10^2 - 6^2 = 100 - 36 = 64
AC=64=8AC = \sqrt{64} = 8cm
(2) 平行四辺形ABCDの面積は、底辺をBC、高さをABとしたときの積で求められる。
面積=BC×AB=10×6=60= BC \times AB = 10 \times 6 = 60 cm2cm^2
(3) △ABPの面積が平行四辺形ABCDの面積の15\frac{1}{5}なので、△ABPの面積は、
15×60=12\frac{1}{5} \times 60 = 12 cm2cm^2
△ABPの面積は12×AB×BP\frac{1}{2} \times AB \times BPで求められるので、
12×6×BP=12\frac{1}{2} \times 6 \times BP = 12
3BP=123BP = 12
BP=4BP = 4cm
△ABPが二等辺三角形になる場合を考える。
(i) AB=BPAB = BPのとき、BP=6BP = 6cm
(ii) AB=APAB = APのとき、点AからBCに垂線AHを下ろすと、AH=6cm。
BH=AB2AH2=6262=0BH = \sqrt{AB^2 - AH^2} = \sqrt{6^2-6^2} = 0 なので存在しない。
(iii) BP=APBP = APのとき、点PからABに垂線PIを下ろすと、
BI=12AB=3BI = \frac{1}{2}AB = 3cm
BPI\triangle BPIBAC\triangle BACは相似なので、
BP:BC=BI:BABP:BC = BI:BA
BP:10=3:6BP:10 = 3:6
6BP=306BP = 30
BP=5BP = 5cm
したがって、△ABPが二等辺三角形になるときのBPの長さは、5cmと6cm。

3. 最終的な答え

(1) AC = 8 cm
(2) 平行四辺形ABCDの面積 = 60 cm2cm^2
(3) BP = 4 cm, △ABPが二等辺三角形となるときのBPの長さは5 cm, 6 cm

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