机の上に置かれた質量1.0kgの物体にばねを取り付けます。ばねの自然長は0.100m、ばね定数は$4.9 \times 10^2$ N/m、重力加速度の大きさは9.8m/s$^2$です。 (1) ばねを鉛直上向きに引いて、その長さを0.110mとしたとき、物体がばねから受ける力の大きさを求めます。 (2) (1)と同様に、ばねの長さが0.110mのとき、物体が机から受ける垂直抗力の大きさを求めます。 (3) ばねを引く力をさらに大きくしていくと、やがて物体が机からはなれます。このとき、ばねの長さを求めます。

応用数学力学フックの法則ばね力のつり合い
2025/7/17
はい、承知いたしました。それでは、問題5について解説します。

1. 問題の内容

机の上に置かれた質量1.0kgの物体にばねを取り付けます。ばねの自然長は0.100m、ばね定数は4.9×1024.9 \times 10^2 N/m、重力加速度の大きさは9.8m/s2^2です。
(1) ばねを鉛直上向きに引いて、その長さを0.110mとしたとき、物体がばねから受ける力の大きさを求めます。
(2) (1)と同様に、ばねの長さが0.110mのとき、物体が机から受ける垂直抗力の大きさを求めます。
(3) ばねを引く力をさらに大きくしていくと、やがて物体が机からはなれます。このとき、ばねの長さを求めます。

2. 解き方の手順

(1)
ばねの伸びxxは、x=0.110 m0.100 m=0.010 mx = 0.110 \text{ m} - 0.100 \text{ m} = 0.010 \text{ m}です。
フックの法則より、ばねが物体を引く力FFは、
F=kx=(4.9×102 N/m)×(0.010 m)=4.9 NF = kx = (4.9 \times 10^2 \text{ N/m}) \times (0.010 \text{ m}) = 4.9 \text{ N}
となります。
(2)
物体にはたらく力は、重力mgmg、ばねが物体を引く力FF、机からの垂直抗力NNです。
重力は、mg=(1.0 kg)×(9.8 m/s2)=9.8 Nmg = (1.0 \text{ kg}) \times (9.8 \text{ m/s}^2) = 9.8 \text{ N}です。
鉛直方向の力のつり合いより、N+F=mgN + F = mgなので、
N=mgF=9.8 N4.9 N=4.9 NN = mg - F = 9.8 \text{ N} - 4.9 \text{ N} = 4.9 \text{ N}
となります。
(3)
物体が机からはなれるとき、垂直抗力は0になります。
このとき、ばねが物体を引く力FF'は、重力とつり合います。
F=mg=9.8 NF' = mg = 9.8 \text{ N}
フックの法則より、F=kxF' = kx'なので、x=Fk=9.8 N4.9×102 N/m=0.020 mx' = \frac{F'}{k} = \frac{9.8 \text{ N}}{4.9 \times 10^2 \text{ N/m}} = 0.020 \text{ m}です。
したがって、ばねの長さは、0.100 m+x=0.100 m+0.020 m=0.120 m0.100 \text{ m} + x' = 0.100 \text{ m} + 0.020 \text{ m} = 0.120 \text{ m}となります。

3. 最終的な答え

(1) 4.9 N
(2) 4.9 N
(3) 0.120 m

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