ある日の数学の試験の平均点をA組、B組、C組の男女別にまとめた表が与えられている。 xは1以上39以下の整数とする。 (1) A組の平均点を求め、B組の平均点がA組の平均点と等しくなるときのxの値を求める。 (2) C組の平均点がA組の平均点以上であり、B組の合計得点とC組の合計得点の差が300点以上となるようなxの値をすべて求める。 (3) 後日、C組の2人の男子が試験を受け、その合計点をk点とする。当初C組の平均点がA組の平均点以上であったが、この2人の得点を加えて計算し直したところ、C組の平均点がA組の平均点より低くなった。このとき、xの値がただ1つに定まるようなkの値をすべて求める。

応用数学平均点一次方程式不等式条件分岐
2025/7/18

1. 問題の内容

ある日の数学の試験の平均点をA組、B組、C組の男女別にまとめた表が与えられている。
xは1以上39以下の整数とする。
(1) A組の平均点を求め、B組の平均点がA組の平均点と等しくなるときのxの値を求める。
(2) C組の平均点がA組の平均点以上であり、B組の合計得点とC組の合計得点の差が300点以上となるようなxの値をすべて求める。
(3) 後日、C組の2人の男子が試験を受け、その合計点をk点とする。当初C組の平均点がA組の平均点以上であったが、この2人の得点を加えて計算し直したところ、C組の平均点がA組の平均点より低くなった。このとき、xの値がただ1つに定まるようなkの値をすべて求める。

2. 解き方の手順

(1) A組の平均点を求める。
A組の合計点は 32×60+8×70=1920+560=248032 \times 60 + 8 \times 70 = 1920 + 560 = 2480
A組の人数は 32+8=4032 + 8 = 40
A組の平均点は 2480/40=622480 / 40 = 62 点。
B組の平均点がA組の平均点と等しいとき、つまり62点となるとき、
B組の合計点は (40x)×65+x×55=260065x+55x=260010x(40-x) \times 65 + x \times 55 = 2600 - 65x + 55x = 2600 - 10x
B組の人数は 40x+x=4040 - x + x = 40
B組の平均点は 260010x40\frac{2600 - 10x}{40}
これが62点に等しいので、 260010x40=62\frac{2600 - 10x}{40} = 62
260010x=24802600 - 10x = 2480
10x=12010x = 120
x=12x = 12
(2) C組の平均点を求める。
C組の合計点は (x+5)×59+(40x)×64=59x+295+256064x=5x+2855(x+5) \times 59 + (40-x) \times 64 = 59x + 295 + 2560 - 64x = -5x + 2855
C組の人数は x+5+40x=45x+5 + 40-x = 45
C組の平均点は 5x+285545\frac{-5x + 2855}{45}
C組の平均点がA組の平均点以上なので、 5x+28554562\frac{-5x + 2855}{45} \geq 62
5x+28552790-5x + 2855 \geq 2790
5x65-5x \geq -65
x13x \leq 13
B組の合計得点は 260010x2600 - 10x
C組の合計得点は 5x+2855-5x + 2855
B組の合計得点とC組の合計得点の差が300点以上なので、
(260010x)(5x+2855)300| (2600 - 10x) - (-5x + 2855) | \geq 300
5x255300| -5x - 255 | \geq 300
5(x+51)300|-5(x+51)| \geq 300
x+5160|x+51| \geq 60
x+5160x+51 \geq 60 または x+5160x+51 \leq -60
x9x \geq 9 または x111x \leq -111
xは1以上39以下の整数なので、9x399 \leq x \leq 39
x13x \leq 13 かつ 9x399 \leq x \leq 39 より、9x139 \leq x \leq 13
したがって、x = 9, 10, 11, 12, 13。
(3) 当初、C組の平均点がA組の平均点以上であったので、x13x \leq 13
C組の平均点がA組の平均点より低くなったので、5x+2855+k47<62\frac{-5x + 2855 + k}{47} < 62
5x+2855+k<2914-5x + 2855 + k < 2914
k<5x+59k < 5x + 59
xの値がただ1つに定まるためには、x=13でなければならない。なぜなら、問題文に「当初、C組の平均点がA組の平均点以上であった」とあるので、x13x \leq 13である。x12x \leq 12の場合、xは複数存在することになってしまう。
x=13のとき、k<5×13+59=65+59=124k < 5 \times 13 + 59 = 65 + 59 = 124
x=12のとき、k5×12+59=60+59=119k \geq 5 \times 12 + 59 = 60 + 59 = 119
したがって、119k<124119 \leq k < 124
kは整数なので、k=119, 120, 121, 122, 123。

3. 最終的な答え

(1) A組の平均点: 62点、xの値: 12
(2) xの値: 9, 10, 11, 12, 13
(3) kの値: 119, 120, 121, 122, 123

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