座標平面上の3点O(0, 0), A(3, 2), B(1, 5)が与えられている。 (1) 三角形OABの面積を求める。 (2) $s \ge 0$, $t \ge 0$, $1 \le s+t \le 2$を満たすとき、$\overrightarrow{OP} = s\overrightarrow{OA} + t\overrightarrow{OB}$で定まる点Pの存在する範囲の面積を求める。

幾何学ベクトル面積三角形平行四辺形座標平面
2025/7/17
## 問題356の解答

1. 問題の内容

座標平面上の3点O(0, 0), A(3, 2), B(1, 5)が与えられている。
(1) 三角形OABの面積を求める。
(2) s0s \ge 0, t0t \ge 0, 1s+t21 \le s+t \le 2を満たすとき、OP=sOA+tOB\overrightarrow{OP} = s\overrightarrow{OA} + t\overrightarrow{OB}で定まる点Pの存在する範囲の面積を求める。

2. 解き方の手順

(1) 三角形OABの面積を求める。
三角形OABの面積は、ベクトルOA\overrightarrow{OA}OB\overrightarrow{OB}を用いて計算できる。
面積Sは、以下の式で与えられる。
S=12(3×5)(2×1)S = \frac{1}{2} |(3 \times 5) - (2 \times 1)|
(2) 点Pの存在する範囲の面積を求める。
条件1s+t21 \le s+t \le 2を変形する。
まず、s+t=us+t = uとおくと、1u21 \le u \le 2となる。
このとき、OP=sOA+tOB=u(suOA+tuOB)\overrightarrow{OP} = s\overrightarrow{OA} + t\overrightarrow{OB} = u (\frac{s}{u}\overrightarrow{OA} + \frac{t}{u}\overrightarrow{OB})となる。
su+tu=1\frac{s}{u} + \frac{t}{u} = 1より、OC=suOA+tuOB\overrightarrow{OC} = \frac{s}{u}\overrightarrow{OA} + \frac{t}{u}\overrightarrow{OB}は、線分AB上の点を表す。
したがって、OP=uOC\overrightarrow{OP} = u\overrightarrow{OC}となり、OC\overrightarrow{OC}1u21 \le u \le 2倍したものがOP\overrightarrow{OP}となる。
これは、線分ABをそれぞれ1倍と2倍した線分によって囲まれた領域である。
言い換えると、線分OA, OBをそれぞれ平行移動した線分で囲まれた領域。
s+t=1s+t = 1のとき、OP=sOA+tOB\overrightarrow{OP} = s\overrightarrow{OA} + t\overrightarrow{OB}は線分ABを表す。
s+t=2s+t = 2のとき、OP=sOA+tOB=2(s2OA+t2OB)\overrightarrow{OP} = s\overrightarrow{OA} + t\overrightarrow{OB} = 2(\frac{s}{2}\overrightarrow{OA} + \frac{t}{2}\overrightarrow{OB})となる。s2+t2=1\frac{s}{2} + \frac{t}{2} = 1より、OP\overrightarrow{OP}は、線分OA, OBの2倍である2A, 2Bを結んだ線分となる。
したがって、点Pの存在する領域は、平行四辺形OAB'A'(B' = 2B, A' = 2A)から、平行四辺形OABを引いた領域となる。
平行四辺形OAB'A'の面積は、平行四辺形OABの面積の4倍である。
したがって、求める面積は、平行四辺形OABの面積の3倍となる。
平行四辺形OABの面積は三角形OABの面積の2倍なので、求める面積は、三角形OABの面積の6倍。

3. 最終的な答え

(1) 132\frac{13}{2}
(2) 39

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