座標平面上に3点A(1, 2), B(2, 3), C(6, 10)がある。 (1) 座標平面上の点D(s, t)に対し、$\vec{DA} + \vec{DB} + \vec{DC} = \vec{0}$となるとき、s, tの値を求めよ。 (2) 座標平面上の動点P(x, y)に対し、$|\vec{PA} + \vec{PB} + \vec{PC}| = 6$であるとき、x, yの関係式を求め、それを座標平面上に図示せよ。

幾何学ベクトル座標平面重心円の方程式
2025/7/17

1. 問題の内容

座標平面上に3点A(1, 2), B(2, 3), C(6, 10)がある。
(1) 座標平面上の点D(s, t)に対し、DA+DB+DC=0\vec{DA} + \vec{DB} + \vec{DC} = \vec{0}となるとき、s, tの値を求めよ。
(2) 座標平面上の動点P(x, y)に対し、PA+PB+PC=6|\vec{PA} + \vec{PB} + \vec{PC}| = 6であるとき、x, yの関係式を求め、それを座標平面上に図示せよ。

2. 解き方の手順

(1) DA+DB+DC=0\vec{DA} + \vec{DB} + \vec{DC} = \vec{0}より、DA+DB+DC=ODOA+ODOB+ODOC=3OD(OA+OB+OC)=0\vec{DA} + \vec{DB} + \vec{DC} = \vec{OD} - \vec{OA} + \vec{OD} - \vec{OB} + \vec{OD} - \vec{OC} = 3\vec{OD} - (\vec{OA} + \vec{OB} + \vec{OC}) = \vec{0}
したがって、
3OD=OA+OB+OC3\vec{OD} = \vec{OA} + \vec{OB} + \vec{OC}
OD=13(OA+OB+OC)\vec{OD} = \frac{1}{3}(\vec{OA} + \vec{OB} + \vec{OC})
OA=(1,2)\vec{OA} = (1, 2), OB=(2,3)\vec{OB} = (2, 3), OC=(6,10)\vec{OC} = (6, 10)なので、
OD=13((1,2)+(2,3)+(6,10))=13(9,15)=(3,5)\vec{OD} = \frac{1}{3}((1, 2) + (2, 3) + (6, 10)) = \frac{1}{3}(9, 15) = (3, 5)
したがって、D(s, t) = (3, 5)より、s = 3, t = 5
(2) PA+PB+PC=6|\vec{PA} + \vec{PB} + \vec{PC}| = 6より、PG=PA+PB+PC3\vec{PG} = \frac{\vec{PA}+\vec{PB}+\vec{PC}}{3}とすると、PA+PB+PC=3PG\vec{PA} + \vec{PB} + \vec{PC} = 3 \vec{PG} となる。
よって、3PG=6|3\vec{PG}| = 6より、PG=2|\vec{PG}| = 2
ここで、G=A+B+C3G = \frac{A+B+C}{3} は三角形ABCの重心なので、G=(1+2+63,2+3+103)=(3,5)G = (\frac{1+2+6}{3}, \frac{2+3+10}{3}) = (3, 5)
PG=2|\vec{PG}| = 2は、点Pと点Gとの距離が2であることを示す。
つまり、点Pは点Gを中心とする半径2の円周上にある。
G=(3,5)G = (3, 5), P=(x,y)P = (x, y)なので、(x3)2+(y5)2=2\sqrt{(x-3)^2 + (y-5)^2} = 2
したがって、(x3)2+(y5)2=4(x-3)^2 + (y-5)^2 = 4

3. 最終的な答え

(1) s = 3, t = 5
(2) (x3)2+(y5)2=4(x-3)^2 + (y-5)^2 = 4
この関係式は、中心(3, 5)、半径2の円を表す。

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