まず、ケーブルの全長に対する静電容量を計算する。
問題文より、1線あたりの対地静電容量は0.45 μF/kmであり、ケーブルの長さは87 m = 0.087 kmである。
したがって、1線あたりの対地静電容量 C1 は、 C1=0.45×0.087=0.03915μF 試験回路では3線一括で試験電圧を印加するので、全体の静電容量 C は 3C1 となる。 C=3×0.03915=0.11745μF=0.11745×10−6F 次に、交流回路のリアクタンス X を計算する。周波数は50 Hzなので、 X=2πfC1=2π×50×0.11745×10−61≈27105.8Ω 試験電圧は6600 Vだが、絶縁耐力試験では通常、使用電圧の1.25倍の電圧を加える。
V=6600×1.25=8250V S=XV2=27105.882502≈2509.5VA≈2.51kVA ここで、試験電圧の1.25倍が問題文に明記されていないので、試験電圧が6600Vの場合を計算する。
S=27105.866002≈1607.9VA≈1.61kVA 問題文より、最も近いものを選ぶ必要がある。1.25倍の試験電圧を加えることを前提として、静電容量から計算した皮相電力2.51 kVAに最も近い選択肢は3.0 kVAである。