## 問題の概要
傾き30度のなめらかな斜面上に質量5.0kgの物体Aと質量2.0kgの物体Bが接触して置かれている。Aの下方から斜面上向きに49Nの力が加えられている。重力加速度の大きさを9.8m/s²として、以下の問いに答える問題です。
(1) A, Bの加速度の大きさを求める。
(2) 互いに及ぼし合う力の大きさを求める。
## 解き方の手順
(1) A, B の加速度の大きさ
AとBは接触しているので、一体となって運動すると考えられます。AとBを合わせた質量は 5.0+2.0=7.0 kgです。 斜面下向きに働く重力の分力は、7.0×9.8×sin30∘=7.0×9.8×0.5=34.3 Nです。 斜面上向きに49Nの力が加わっているので、合力は 49−34.3=14.7 Nとなります。 運動方程式 F=ma より、加速度 a は a=mF=7.014.7=2.1 m/s²となります。 (2) 互いに及ぼし合う力の大きさ
物体Bについて考えます。物体Bには、物体Aから押される力(接触力)F、斜面下向きの重力の分力が働きます。斜面下向きに働く重力の分力は、2.0×9.8×sin30∘=2.0×9.8×0.5=9.8 Nです。 物体Bの運動方程式は、F−9.8=2.0×a となります。ここで、a=2.1 m/s²を代入すると、F−9.8=2.0×2.1=4.2 となります。 したがって、F=4.2+9.8=14.0 Nとなります。 ## 最終的な答え
(1) A, Bの加速度の大きさ: 2.1 m/s²
(2) 互いに及ぼし合う力の大きさ: 14.0 N