## 問題の概要

応用数学力学運動方程式斜面重力加速度物理
2025/7/17
## 問題の概要
傾き30度のなめらかな斜面上に質量5.0kgの物体Aと質量2.0kgの物体Bが接触して置かれている。Aの下方から斜面上向きに49Nの力が加えられている。重力加速度の大きさを9.8m/s²として、以下の問いに答える問題です。
(1) A, Bの加速度の大きさを求める。
(2) 互いに及ぼし合う力の大きさを求める。
## 解き方の手順
(1) A, B の加速度の大きさ
AとBは接触しているので、一体となって運動すると考えられます。AとBを合わせた質量は 5.0+2.0=7.05.0 + 2.0 = 7.0 kgです。
斜面下向きに働く重力の分力は、7.0×9.8×sin30=7.0×9.8×0.5=34.37.0 \times 9.8 \times \sin{30^\circ} = 7.0 \times 9.8 \times 0.5 = 34.3 Nです。
斜面上向きに49Nの力が加わっているので、合力は 4934.3=14.749 - 34.3 = 14.7 Nとなります。
運動方程式 F=maF = ma より、加速度 aaa=Fm=14.77.0=2.1a = \frac{F}{m} = \frac{14.7}{7.0} = 2.1 m/s²となります。
(2) 互いに及ぼし合う力の大きさ
物体Bについて考えます。物体Bには、物体Aから押される力(接触力)F、斜面下向きの重力の分力が働きます。斜面下向きに働く重力の分力は、2.0×9.8×sin30=2.0×9.8×0.5=9.82.0 \times 9.8 \times \sin{30^\circ} = 2.0 \times 9.8 \times 0.5 = 9.8 Nです。
物体Bの運動方程式は、F9.8=2.0×aF - 9.8 = 2.0 \times a となります。ここで、a=2.1a = 2.1 m/s²を代入すると、F9.8=2.0×2.1=4.2F - 9.8 = 2.0 \times 2.1 = 4.2 となります。
したがって、F=4.2+9.8=14.0F = 4.2 + 9.8 = 14.0 Nとなります。
## 最終的な答え
(1) A, Bの加速度の大きさ: 2.1 m/s²
(2) 互いに及ぼし合う力の大きさ: 14.0 N

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