まず、1から11までの整数に含まれる偶数と奇数の数を数える。
偶数は2, 4, 6, 8, 10の5個、奇数は1, 3, 5, 7, 9, 11の6個である。
(i) 偶数のカードが1枚、奇数のカードが4枚となる取り出し方
偶数5枚から1枚を選ぶ組み合わせの数は 5C1通り。 奇数6枚から4枚を選ぶ組み合わせの数は 6C4通り。 したがって、取り出し方の総数は 5C1×6C4である。 5C1=1!(5−1)!5!=1!4!5!=1×(4×3×2×1)5×4×3×2×1=5 6C4=4!(6−4)!6!=4!2!6!=(4×3×2×1)×(2×1)6×5×4×3×2×1=26×5=15 よって、5C1×6C4=5×15=75通り。 (ii) 偶数のカードが2枚、奇数のカードが3枚となる取り出し方
偶数5枚から2枚を選ぶ組み合わせの数は 5C2通り。 奇数6枚から3枚を選ぶ組み合わせの数は 6C3通り。 したがって、取り出し方の総数は 5C2×6C3である。 5C2=2!(5−2)!5!=2!3!5!=(2×1)×(3×2×1)5×4×3×2×1=25×4=10 6C3=3!(6−3)!6!=3!3!6!=(3×2×1)×(3×2×1)6×5×4×3×2×1=3×2×16×5×4=20 よって、5C2×6C3=10×20=200通り。 (iii) 5枚のカードに書かれた数の積が偶数となる取り出し方
積が偶数となるのは、少なくとも1枚偶数のカードが含まれる場合である。
全体の取り出し方から、5枚とも奇数のカードを取り出す場合を除けばよい。
全体の取り出し方は、11枚から5枚を選ぶので 11C5通り。 11C5=5!(11−5)!11!=5!6!11!=5×4×3×2×111×10×9×8×7=11×3×2×7=462 5枚とも奇数のカードを取り出すのは、奇数6枚から5枚を選ぶので 6C5通り。 6C5=5!(6−5)!6!=5!1!6!=(5×4×3×2×1)×16×5×4×3×2×1=6 したがって、積が偶数となる取り出し方は、全体の取り出し方から5枚とも奇数のカードを取り出す場合を除いた 462−6=456通り。