1から11までの整数が書かれた11枚のカードから5枚を同時に取り出す。 (i) 偶数のカードが1枚、奇数のカードが4枚となる取り出し方の総数を求める。 (ii) 偶数のカードが2枚、奇数のカードが3枚となる取り出し方の総数を求める。 (iii) 5枚のカードに書かれた数の積が偶数となる取り出し方の総数を求める。

確率論・統計学組み合わせ確率場合の数
2025/4/3

1. 問題の内容

1から11までの整数が書かれた11枚のカードから5枚を同時に取り出す。
(i) 偶数のカードが1枚、奇数のカードが4枚となる取り出し方の総数を求める。
(ii) 偶数のカードが2枚、奇数のカードが3枚となる取り出し方の総数を求める。
(iii) 5枚のカードに書かれた数の積が偶数となる取り出し方の総数を求める。

2. 解き方の手順

まず、1から11までの整数に含まれる偶数と奇数の数を数える。
偶数は2, 4, 6, 8, 10の5個、奇数は1, 3, 5, 7, 9, 11の6個である。
(i) 偶数のカードが1枚、奇数のカードが4枚となる取り出し方
偶数5枚から1枚を選ぶ組み合わせの数は 5C1_5C_1通り。
奇数6枚から4枚を選ぶ組み合わせの数は 6C4_6C_4通り。
したがって、取り出し方の総数は 5C1×6C4_5C_1 \times _6C_4である。
5C1=5!1!(51)!=5!1!4!=5×4×3×2×11×(4×3×2×1)=5_5C_1 = \frac{5!}{1!(5-1)!} = \frac{5!}{1!4!} = \frac{5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1}{1 \times (4 \times 3 \times 2 \times 1)} = 5
6C4=6!4!(64)!=6!4!2!=6×5×4×3×2×1(4×3×2×1)×(2×1)=6×52=15_6C_4 = \frac{6!}{4!(6-4)!} = \frac{6!}{4!2!} = \frac{6 \times 5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1}{(4 \times 3 \times 2 \times 1) \times (2 \times 1)} = \frac{6 \times 5}{2} = 15
よって、5C1×6C4=5×15=75_5C_1 \times _6C_4 = 5 \times 15 = 75通り。
(ii) 偶数のカードが2枚、奇数のカードが3枚となる取り出し方
偶数5枚から2枚を選ぶ組み合わせの数は 5C2_5C_2通り。
奇数6枚から3枚を選ぶ組み合わせの数は 6C3_6C_3通り。
したがって、取り出し方の総数は 5C2×6C3_5C_2 \times _6C_3である。
5C2=5!2!(52)!=5!2!3!=5×4×3×2×1(2×1)×(3×2×1)=5×42=10_5C_2 = \frac{5!}{2!(5-2)!} = \frac{5!}{2!3!} = \frac{5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1}{(2 \times 1) \times (3 \times 2 \times 1)} = \frac{5 \times 4}{2} = 10
6C3=6!3!(63)!=6!3!3!=6×5×4×3×2×1(3×2×1)×(3×2×1)=6×5×43×2×1=20_6C_3 = \frac{6!}{3!(6-3)!} = \frac{6!}{3!3!} = \frac{6 \times 5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1}{(3 \times 2 \times 1) \times (3 \times 2 \times 1)} = \frac{6 \times 5 \times 4}{3 \times 2 \times 1} = 20
よって、5C2×6C3=10×20=200_5C_2 \times _6C_3 = 10 \times 20 = 200通り。
(iii) 5枚のカードに書かれた数の積が偶数となる取り出し方
積が偶数となるのは、少なくとも1枚偶数のカードが含まれる場合である。
全体の取り出し方から、5枚とも奇数のカードを取り出す場合を除けばよい。
全体の取り出し方は、11枚から5枚を選ぶので 11C5_{11}C_5通り。
11C5=11!5!(115)!=11!5!6!=11×10×9×8×75×4×3×2×1=11×3×2×7=462_{11}C_5 = \frac{11!}{5!(11-5)!} = \frac{11!}{5!6!} = \frac{11 \times 10 \times 9 \times 8 \times 7}{5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1} = 11 \times 3 \times 2 \times 7 = 462
5枚とも奇数のカードを取り出すのは、奇数6枚から5枚を選ぶので 6C5_6C_5通り。
6C5=6!5!(65)!=6!5!1!=6×5×4×3×2×1(5×4×3×2×1)×1=6_6C_5 = \frac{6!}{5!(6-5)!} = \frac{6!}{5!1!} = \frac{6 \times 5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1}{(5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1) \times 1} = 6
したがって、積が偶数となる取り出し方は、全体の取り出し方から5枚とも奇数のカードを取り出す場合を除いた 4626=456462 - 6 = 456通り。

3. 最終的な答え

(i) 75通り
(ii) 200通り
(iii) 456通り

「確率論・統計学」の関連問題

1から5までの数字が書かれた5枚のカードから同時に2枚引くとき、引いた2枚のカードが偶数と奇数である確率を求める。

確率組み合わせ事象
2025/4/4

1から5までの整数が書かれた5枚のカードから同時に2枚引くとき、引いたカードが偶数と奇数である確率を求めます。

確率組み合わせ偶数奇数
2025/4/4

1から5までの整数が1つずつ書かれた5枚のカードから同時に2枚を引くとき、偶数と奇数である確率を求める問題です。

確率組み合わせ場合の数
2025/4/4

1から5までの整数が書かれた5枚のカードから同時に2枚を引くとき、引いたカードが偶数と奇数である確率を求めます。

確率組み合わせ場合の数
2025/4/4

ある高校の文化祭の来場者のうち、55%が女性であり、25%が女子高校生である。女性の中から1人を選び出したとき、その人が高校生である確率を求めよ。

条件付き確率確率期待値
2025/4/4

袋の中に赤玉3個、白玉2個が入っている。この袋から1個の玉を取り出して色を確認した後、袋に戻す。この操作を5回繰り返すとき、以下の確率を求めよ。 (1) 赤玉が4回以上出る確率。 (2) 少なくとも1...

確率二項分布余事象
2025/4/4

さいころを6回投げ、3以上の目が出たら+2、2以下の目が出たら-1移動する点Pについて、以下の確率を求めます。 (1) 点Pが原点Oに戻ってくる確率 (2) 点Pが点A(座標3)にくる確率

確率確率分布二項分布サイコロ組み合わせ
2025/4/4

図1は、A市における2005年、2010年、2015年、2020年の8月の日最高気温を箱ひげ図で表したものです。図2は、図1のいずれかの年のデータをヒストグラムで表したものです。問題は以下の2つです。...

箱ひげ図ヒストグラムデータの分析散らばり
2025/4/4

問題は、箱ひげ図とヒストグラムに関する以下の問いに答えるものです。 (1) 図2のヒストグラムは、図1のどの年の箱ひげ図の元になったデータか答える。 (3) 図1の2010年と2015年の箱ひげ図を比...

箱ひげ図ヒストグラムデータの分析統計
2025/4/4

あるクラスの生徒32人の通学時間を調査し、その分布を箱ひげ図で表したものが与えられている。箱ひげ図から「通学時間が15分以上の生徒が8人以上いる」と読み取れる理由を、与えられた語群(第1四分位数、第2...

箱ひげ図データの分析四分位数統計
2025/4/4