文化祭でマフィンとクッキーを販売する。マフィンは1個100円、クッキーは4枚入り100円で販売する。与えられたホットケーキミックス、砂糖、バターを使って、売上を最大にするには、マフィンとクッキーをそれぞれいくつずつ売ればよいか。ホットケーキミックスは120袋(1袋150g)、砂糖は5kg、バターは6kgある。その他の材料は十分に在庫がある。マフィン6個を作るには、ホットケーキミックス25g、砂糖50g、バター45gが必要である。クッキー20枚を作るには、ホットケーキミックス30g、砂糖40g、バター50gが必要である。

応用数学線形計画法最適化不等式
2025/7/18

1. 問題の内容

文化祭でマフィンとクッキーを販売する。マフィンは1個100円、クッキーは4枚入り100円で販売する。与えられたホットケーキミックス、砂糖、バターを使って、売上を最大にするには、マフィンとクッキーをそれぞれいくつずつ売ればよいか。ホットケーキミックスは120袋(1袋150g)、砂糖は5kg、バターは6kgある。その他の材料は十分に在庫がある。マフィン6個を作るには、ホットケーキミックス25g、砂糖50g、バター45gが必要である。クッキー20枚を作るには、ホットケーキミックス30g、砂糖40g、バター50gが必要である。

2. 解き方の手順

まず、マフィンをxx個、クッキーをyy個販売するとする。与えられた材料の制約条件を不等式で表す。
* ホットケーキミックスの制約:マフィン1個あたり25/625/6g、クッキー1個あたり30/20=3/230/20 = 3/2g必要なので、25/6x+3/2y120×150=1800025/6 x + 3/2 y \le 120 \times 150 = 18000。これを整理すると、25x+9y10800025x + 9y \le 108000
* 砂糖の制約:マフィン1個あたり50/650/6g、クッキー1個あたり40/20=240/20 = 2g必要なので、50/6x+2y500050/6 x + 2y \le 5000。これを整理すると、25x+6y1500025x + 6y \le 15000
* バターの制約:マフィン1個あたり45/645/6g、クッキー1個あたり50/20=5/250/20 = 5/2g必要なので、45/6x+5/2y600045/6 x + 5/2 y \le 6000。これを整理すると、15x+5y1200015x + 5y \le 12000。さらに簡略化して、3x+y24003x + y \le 2400
x0x \ge 0, y0y \ge 0も考慮する。
目的関数は、売上を最大化することなので、100x+100y=100(x+y)100x + 100y = 100(x+y)を最大化する。つまり、x+yx+yを最大化する。
制約条件をグラフに描き、実行可能領域を求める。実行可能領域の頂点の座標を計算し、x+yx+yを最大にする頂点を求める。
3つの制約式をそれぞれ変形する。
25x+9y=10800025x + 9y = 108000
25x+6y=1500025x + 6y = 15000
3x+y=24003x + y = 2400
25x+6y=1500025x+6y = 150003x+y=24003x+y = 2400の交点を求める。
y=24003xy = 2400 - 3x25x+6y=1500025x+6y=15000に代入する。
25x+6(24003x)=1500025x + 6(2400 - 3x) = 15000
25x+1440018x=1500025x + 14400 - 18x = 15000
7x=6007x = 600
x=600/785.7x = 600/7 \approx 85.7
y=24003(600/7)=24001800/7=(168001800)/7=15000/72142.9y = 2400 - 3(600/7) = 2400 - 1800/7 = (16800 - 1800) / 7 = 15000/7 \approx 2142.9
25x+9y=10800025x + 9y = 1080003x+y=24003x+y = 2400の交点を求める。
y=24003xy = 2400 - 3x25x+9y=10800025x + 9y = 108000に代入する。
25x+9(24003x)=10800025x + 9(2400 - 3x) = 108000
25x+2160027x=10800025x + 21600 - 27x = 108000
2x=86400-2x = 86400
x=43200x = -43200 (不適)
25x+9y=10800025x+9y = 10800025x+6y=1500025x+6y=15000の交点を求める。
2式の差をとると、3y=930003y = 93000なので、y=31000y = 31000
25x+6(31000)=1500025x + 6(31000) = 15000
25x+186000=1500025x + 186000 = 15000
25x=17100025x = -171000
x=6840x = -6840 (不適)
制約条件を満たす整数解を考える。
頂点の候補は、(0, 0), (85.7, 2142.9)など。
3x+y24003x + y \le 2400より、y24003xy \le 2400 - 3xなので、xが大きくなるとyは小さくなる。
xxyyが整数の場合を考えると、
25x+6y1500025x + 6y \le 15000
3x+y24003x + y \le 2400
x=0x = 0のとき、6y150006y \le 15000より、y2500y \le 2500y2400y \le 2400なので、y=2400y = 2400
y=0y = 0のとき、25x1500025x \le 15000より、x600x \le 6003x24003x \le 2400より、x800x \le 800なので、x=600x = 600
境界上の整数点をいくつか試す。
(600, 0)のとき、ホットケーキミックスは、25/6×600=250025/6 \times 600 = 2500g、砂糖は50/6×600=500050/6 \times 600 = 5000g、バターは45/6×600=450045/6 \times 600 = 4500g使う。
(0, 2400)のとき、ホットケーキミックスは、3/2×2400=36003/2 \times 2400 = 3600g、砂糖は2×2400=48002 \times 2400 = 4800g、バターは5/2×2400=60005/2 \times 2400 = 6000g使う。
(86, 2142)のとき、x+y=2228x+y = 2228
(600, 0)のとき、x+y=600x+y = 600
(0, 2400)のとき、x+y=2400x+y = 2400
2400になる組み合わせを探す。
3x+y24003x+y \le 2400
25x+6y1500025x+6y \le 15000
25x+9y10800025x+9y \le 108000

3. 最終的な答え

マフィン0個、クッキー2400個。

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