問題文は、関数 $f(x) = \frac{1}{\sqrt{2\pi\sigma^2}} e^{-\frac{(x-m)^2}{2\sigma^2}}$ を微分して、そのグラフを考えるというものです。

解析学微分関数正規分布確率密度関数グラフ
2025/7/18

1. 問題の内容

問題文は、関数 f(x)=12πσ2e(xm)22σ2f(x) = \frac{1}{\sqrt{2\pi\sigma^2}} e^{-\frac{(x-m)^2}{2\sigma^2}} を微分して、そのグラフを考えるというものです。

2. 解き方の手順

まず、与えられた関数 f(x)f(x)xx で微分します。
f(x)=12πσ2e(xm)22σ2f(x) = \frac{1}{\sqrt{2\pi\sigma^2}} e^{-\frac{(x-m)^2}{2\sigma^2}}
微分を行うにあたり、C=12πσ2C = \frac{1}{\sqrt{2\pi\sigma^2}} とおくと、
f(x)=Ce(xm)22σ2f(x) = C e^{-\frac{(x-m)^2}{2\sigma^2}} となります。
この関数を xx で微分すると、
f(x)=Ce(xm)22σ2ddx((xm)22σ2)f'(x) = C e^{-\frac{(x-m)^2}{2\sigma^2}} \cdot \frac{d}{dx} \left(-\frac{(x-m)^2}{2\sigma^2}\right)
f(x)=Ce(xm)22σ2(2(xm)2σ2)f'(x) = C e^{-\frac{(x-m)^2}{2\sigma^2}} \cdot \left(-\frac{2(x-m)}{2\sigma^2}\right)
f(x)=C(xm)σ2e(xm)22σ2f'(x) = -\frac{C(x-m)}{\sigma^2} e^{-\frac{(x-m)^2}{2\sigma^2}}
f(x)f'(x) を用いて、グラフの形状を考えます。
f(x)=0f'(x) = 0 となるのは、x=mx = m のときです。
x<mx < m のとき、f(x)>0f'(x) > 0 なので、f(x)f(x) は増加します。
x>mx > m のとき、f(x)<0f'(x) < 0 なので、f(x)f(x) は減少します。
したがって、x=mx = m で最大値を取ります。
f(m)=12πσ2e(mm)22σ2=12πσ2f(m) = \frac{1}{\sqrt{2\pi\sigma^2}} e^{-\frac{(m-m)^2}{2\sigma^2}} = \frac{1}{\sqrt{2\pi\sigma^2}}
これは、平均 mm、分散 σ2\sigma^2 の正規分布の確率密度関数です。グラフは、x=mx=m を中心とした釣鐘型になります。

3. 最終的な答え

与えられた関数は、平均 mm、分散 σ2\sigma^2 の正規分布の確率密度関数であり、グラフは x=mx=m を中心とした釣鐘型になる。

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