(1) マクローリンの定理(n=2)を適用した式を求める。 マクローリンの定理は、関数f(x)をx=0の周りで展開したものです。 n=2の場合、次のようになります。 f(x)≈f(0)+f′(0)x+2!f′′(0)x2 与えられた関数は、f(x)=log(1+x) です。 まず、f(x) の1階微分と2階微分を計算します。 f′(x)=1+x1 f′′(x)=−(1+x)21 次に、x=0でのそれぞれの値を求めます。 f(0)=log(1+0)=log(1)=0 f′(0)=1+01=1 f′′(0)=−(1+0)21=−1 したがって、マクローリンの定理を適用した式は次のようになります。
f(x)≈0+1⋅x+2−1x2 f(x)≈x−21x2 (2) log(1.02) の近似値を小数第4位まで求める。 log(1.02) は log(1+0.02) と書けます。したがって、x=0.02 を上記の式に代入します。 log(1.02)≈0.02−21(0.02)2=0.02−21(0.0004)=0.02−0.0002=0.0198 したがって、log(1.02) の近似値は 0.0198 です。 (3) (2) で求めた近似値の誤差の限界について調べる。
誤差の限界を調べるには、剰余項を評価する必要があります。
剰余項はラグランジュの剰余項を用いると、次のようになります。
R2(x)=3!f′′′(c)x3 ここで、c は 0 と x の間の数です。 f′′′(x)=(1+x)32 x=0.02 を代入すると、 R2(0.02)=6(1+c)32(0.02)3=3(1+c)3(0.02)3 0<c<0.02 なので、 3(1.02)3(0.02)3<R2(0.02)<3(1)3(0.02)3 3(1.061208)0.000008<R2(0.02)<30.000008 0.000002507<R2(0.02)<0.000002667 したがって、誤差の限界はおよそ 0.000002667 です。