与えられたベクトルの組が一次独立かどうかを判定する問題です。具体的には、以下の4つのケースについて、一次独立かどうかを判断します。 (1) $\begin{bmatrix} 1 \\ 1 \end{bmatrix}$, $\begin{bmatrix} -1 \\ 1 \end{bmatrix}$ (2) $\begin{bmatrix} 1 \\ 0 \end{bmatrix}$, $\begin{bmatrix} -1 \\ 1 \end{bmatrix}$, $\begin{bmatrix} 0 \\ 1 \end{bmatrix}$ (3) $\begin{bmatrix} -1 \\ -4 \end{bmatrix}$, $\begin{bmatrix} 5 \\ 3 \end{bmatrix}$ (4) $\begin{bmatrix} 0 \\ 2 \end{bmatrix}$, $\begin{bmatrix} 4 \\ 4 \end{bmatrix}$, $\begin{bmatrix} -2 \\ -1 \end{bmatrix}$
2025/7/18
1. 問題の内容
与えられたベクトルの組が一次独立かどうかを判定する問題です。具体的には、以下の4つのケースについて、一次独立かどうかを判断します。
(1) ,
(2) , ,
(3) ,
(4) , ,
2. 解き方の手順
ベクトルの組が一次独立であるとは、それらの線形結合がゼロベクトルになるのは、すべての係数がゼロの場合に限ることを意味します。
(1)
となるについて考えます。
この式は連立方程式
と同値です。
この連立方程式を解くと、となります。
したがって、とは一次独立です。
(2)
となるについて考えます。
この式は連立方程式
と同値です。
例えば、とすると、となります。つまり、がすべて0でなくてもゼロベクトルになる線形結合が存在するので、, , は一次従属です。一般に、2次元ベクトルが3つ以上あれば必ず一次従属になります。
(3)
となるについて考えます。
この式は連立方程式
と同値です。
この連立方程式を解くと、となります。
したがって、とは一次独立です。
(4)
となるについて考えます。
この式は連立方程式
と同値です。
第一式より、です。
これを第二式に代入すると、より、となり、となります。
例えば、とすると、となります。つまり、がすべて0でなくてもゼロベクトルになる線形結合が存在するので、, , は一次従属です。
3. 最終的な答え
(1) 一次独立
(2) 一次従属
(3) 一次独立
(4) 一次従属