行列の逆行列を求めるには、掃き出し法または余因子行列を用いる方法があります。ここでは掃き出し法を用いることにします。
(1) 与えられた行列 P に単位行列 I を並べた拡大行列 [P∣I] を作ります。 [P∣I]=0−2212−1−11−1100010001 (2) 行基本変形を用いて、左側の行列 P を単位行列 I に変形します。この時、右側の行列が P−1 になります。 まず、1行目と2行目を入れ替えます。
−20221−11−1−1010100001 次に、1行目を-1/2倍します。
102−11−1−1/2−1−1010−1/200001 3行目から1行目の2倍を引きます。
100−111−1/2−10010−1/201001 1行目に2行目を加えます。
100011−3/2−10110−1/201001 3行目から2行目を引きます。
100010−3/2−1111−1−1/201001 1行目に3行目の3/2倍を加えます。
1000100−11−1/21−11013/201 2行目に3行目を加えます。
100010001−1/20−11113/211 したがって、逆行列は
P−1=−1/20−11113/211 もしくは
P−1=21−10−2222322