5人の生徒の国語の小テストの得点 $x$ と数学の小テストの得点 $y$ が与えられています。 (1) 表の空欄を埋め、$x$ と $y$ の共分散、$x$ の標準偏差、$y$ の標準偏差、および $x$ と $y$ の相関係数を求める問題です。

確率論・統計学共分散標準偏差相関係数統計データ解析
2025/7/18

1. 問題の内容

5人の生徒の国語の小テストの得点 xx と数学の小テストの得点 yy が与えられています。
(1) 表の空欄を埋め、xxyy の共分散、xx の標準偏差、yy の標準偏差、および xxyy の相関係数を求める問題です。

2. 解き方の手順

(1) 表の空欄を埋める。
まず、xxyy の平均値を計算します。
xx の平均値 xˉ=(9+6+3+10+7)/5=35/5=7\bar{x} = (9 + 6 + 3 + 10 + 7) / 5 = 35 / 5 = 7
yy の平均値 yˉ=(8+6+4+7+5)/5=30/5=6\bar{y} = (8 + 6 + 4 + 7 + 5) / 5 = 30 / 5 = 6
次に、各データに対する偏差を計算します。
xx の偏差: 97=29-7=2, 67=16-7=-1, 37=43-7=-4, 107=310-7=3, 77=07-7=0
yy の偏差: 86=28-6=2, 66=06-6=0, 46=24-6=-2, 76=17-6=1, 56=15-6=-1
偏差の二乗を計算します。
(xの偏差)2(xの偏差)^2: 22=42^2=4, (1)2=1(-1)^2=1, (4)2=16(-4)^2=16, 32=93^2=9, 02=00^2=0
(yの偏差)2(yの偏差)^2: 22=42^2=4, 02=00^2=0, (2)2=4(-2)^2=4, 12=11^2=1, (1)2=1(-1)^2=1
偏差の積を計算します。
xxの偏差 × yyの偏差: 2×2=42 \times 2 = 4, 1×0=0-1 \times 0 = 0, 4×2=8-4 \times -2 = 8, 3×1=33 \times 1 = 3, 0×1=00 \times -1 = 0
最後に、それぞれの合計を計算します。
(xの偏差)=214+3+0=0\sum (xの偏差) = 2 - 1 - 4 + 3 + 0 = 0
(yの偏差)=2+02+11=0\sum (yの偏差) = 2 + 0 - 2 + 1 - 1 = 0
(xの偏差)2=4+1+16+9+0=30\sum (xの偏差)^2 = 4 + 1 + 16 + 9 + 0 = 30
(yの偏差)2=4+0+4+1+1=10\sum (yの偏差)^2 = 4 + 0 + 4 + 1 + 1 = 10
(xの偏差)(yの偏差)=4+0+8+3+0=15\sum (xの偏差)(yの偏差) = 4 + 0 + 8 + 3 + 0 = 15
(2) xxyy の共分散を求める。
共分散は (xの偏差)(yの偏差)n\frac{\sum (xの偏差)(yの偏差)}{n} で計算されます。
共分散 =155=3= \frac{15}{5} = 3
(3) xx の標準偏差を求める。
xx の標準偏差は (xの偏差)2n\sqrt{\frac{\sum (xの偏差)^2}{n}} で計算されます。
xx の標準偏差 =305=62.45= \sqrt{\frac{30}{5}} = \sqrt{6} \approx 2.45
(4) yy の標準偏差を求める。
yy の標準偏差は (yの偏差)2n\sqrt{\frac{\sum (yの偏差)^2}{n}} で計算されます。
yy の標準偏差 =105=21.41= \sqrt{\frac{10}{5}} = \sqrt{2} \approx 1.41
(5) xxyy の相関係数 rr を求める。
相関係数 rr共分散(xの標準偏差)(yの標準偏差)\frac{共分散}{(xの標準偏差)(yの標準偏差)} で計算されます。
r=362=312=323=321.732120.86605r = \frac{3}{\sqrt{6} \sqrt{2}} = \frac{3}{\sqrt{12}} = \frac{3}{2\sqrt{3}} = \frac{\sqrt{3}}{2} \approx \frac{1.7321}{2} \approx 0.86605
四捨五入して小数第2位まで求めると 0.870.87 となります。

3. 最終的な答え

(1) 表の空欄 (上記参照)
(2) 共分散: 3
(3) xx の標準偏差: 2.45
(4) yy の標準偏差: 1.41
(5) 相関係数: 0.87

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