円に内接する四角形ABCDにおいて、AB=3, BC=1, CD=3, DA=4であるとき、∠BADの大きさを求めよ。

幾何学円に内接する四角形余弦定理三角形内接円角度
2025/7/18
## 問題8

1. 問題の内容

円に内接する四角形ABCDにおいて、AB=3, BC=1, CD=3, DA=4であるとき、∠BADの大きさを求めよ。

2. 解き方の手順

四角形ABCDは円に内接しているので、向かい合う角の和は180度になる。したがって、∠BCD = 180° - ∠BADとなる。
ここで、余弦定理を用いて、ACの長さを2通りで表現し、∠BADに関する方程式を立てて解く。
まず、三角形ABCについて余弦定理を用いると、
AC2=AB2+BC22ABBCcosABCAC^2 = AB^2 + BC^2 - 2 \cdot AB \cdot BC \cdot \cos{\angle ABC}
AC2=32+12231cosABCAC^2 = 3^2 + 1^2 - 2 \cdot 3 \cdot 1 \cdot \cos{\angle ABC}
AC2=106cosABCAC^2 = 10 - 6\cos{\angle ABC}
次に、三角形ADCについて余弦定理を用いると、
AC2=AD2+CD22ADCDcosADCAC^2 = AD^2 + CD^2 - 2 \cdot AD \cdot CD \cdot \cos{\angle ADC}
AC2=42+32243cosADCAC^2 = 4^2 + 3^2 - 2 \cdot 4 \cdot 3 \cdot \cos{\angle ADC}
AC2=2524cosADCAC^2 = 25 - 24\cos{\angle ADC}
円に内接する四角形の性質より、ADC=180ABC\angle ADC = 180^\circ - \angle ABCだから、cosADC=cosABC\cos{\angle ADC} = -\cos{\angle ABC}
よって、AC2=25+24cosABCAC^2 = 25 + 24\cos{\angle ABC}
これらを連立して解くと、
106cosABC=25+24cosABC10 - 6\cos{\angle ABC} = 25 + 24\cos{\angle ABC}
15=30cosABC-15 = 30\cos{\angle ABC}
cosABC=12\cos{\angle ABC} = -\frac{1}{2}
ABC=120\angle ABC = 120^\circ
ここで四角形ABCDは円に内接するので、∠ABC + ∠ADC = 180度。
よって、∠ADC = 180 - 120 = 60度
再び、三角形ABCについて余弦定理より、
AC2=106cos120=106(12)=10+3=13AC^2 = 10 - 6\cos{120^\circ} = 10 - 6(-\frac{1}{2}) = 10 + 3 = 13
AC=13AC = \sqrt{13}
最後に、三角形ABDについて余弦定理より、
BD2=AB2+AD22ABADcosBADBD^2 = AB^2 + AD^2 - 2 \cdot AB \cdot AD \cdot \cos{\angle BAD}
AC2=32+42234cosBADAC^2 = 3^2 + 4^2 - 2*3*4 \cos ∠BAD
13=9+1624cosBAD13=9+16-24 cos∠BAD
24cosBAD=1224 cos∠BAD = 12
cosBAD=1/2cos∠BAD = 1/2
従って、∠BAD = 60°

3. 最終的な答え

∠BAD = 60°
## 問題9

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、AB=7, BC=13, CA=8であるとき、(1) ∠Aを求めよ。(2) 三角形ABCの内接円の半径を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) ∠Aを求める
余弦定理を用いて∠Aを求める。
BC2=AB2+CA22ABCAcosABC^2 = AB^2 + CA^2 - 2 \cdot AB \cdot CA \cdot \cos{A}
132=72+82278cosA13^2 = 7^2 + 8^2 - 2 \cdot 7 \cdot 8 \cdot \cos{A}
169=49+64112cosA169 = 49 + 64 - 112 \cos{A}
169=113112cosA169 = 113 - 112 \cos{A}
56=112cosA56 = -112 \cos{A}
cosA=12\cos{A} = -\frac{1}{2}
したがって、A=120A = 120^\circ
(2) 三角形ABCの内接円の半径を求める
まず、三角形ABCの面積Sを求める。
S=12ABACsinAS = \frac{1}{2} AB \cdot AC \cdot \sin{A}
S=1278sin120S = \frac{1}{2} \cdot 7 \cdot 8 \cdot \sin{120^\circ}
S=2832=143S = 28 \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} = 14\sqrt{3}
次に、三角形ABCの半周の長さsを求める。
s=AB+BC+CA2=7+13+82=282=14s = \frac{AB + BC + CA}{2} = \frac{7 + 13 + 8}{2} = \frac{28}{2} = 14
内接円の半径をrとすると、三角形の面積は S=rsS = rsで表される。
143=r1414\sqrt{3} = r \cdot 14
r=3r = \sqrt{3}

3. 最終的な答え

(1) ∠A = 120°
(2) 内接円の半径 = 3\sqrt{3}

「幾何学」の関連問題

与えられた2つの直線、$y = x - 2$ と $y = \frac{1}{2}x + 4$ の交点の座標を求めよ。

直線交点連立方程式座標
2025/7/20

2つの直線 $y=x-2$ と $y=\frac{1}{2}x+4$ の交点Aの座標を求める問題です。

直線交点連立方程式座標
2025/7/20

放物線 $y = x^2 + 2x - 3$ を、(1) $y$軸に関して対称移動した場合と、(2) 原点に関して対称移動した場合の、それぞれの放物線の方程式を求める問題です。

放物線対称移動座標変換二次関数
2025/7/20

(1) 点 $(1, 6, -1)$ を通り、ベクトル $\vec{n} = (2, -1, 4)$ に垂直な平面の方程式を求める。 (2) 点 $(-4, 3, 1)$ を通り、平面 $x + 5y...

平面ベクトル方程式空間図形
2025/7/20

次の連立不等式を満たす領域を、図中のア~エから選択する問題です。 $x^2 + y^2 > 2$ $x - 2y + 1 < 0$

不等式領域直線
2025/7/20

与えられた連立不等式 $ \begin{cases} x^2 + y^2 > 2 \\ x - 2y + 1 < 0 \end{cases} $ を満たす領域を、図中のア〜エから選択する問題です。円の...

不等式領域直線座標平面
2025/7/20

図において、着色された部分が表す領域を、選択肢の中から選びます。ただし、境界線を含むとします。

不等式領域座標平面
2025/7/20

中心が原点にある円の領域を表す不等式を選ぶ問題です。円の半径は$\sqrt{5}$で、境界線を含みます。着色された領域は円の内側です。

不等式座標平面領域
2025/7/20

半径が25cmの円の中心から7cmの距離にある弦ABの長さを求める問題です。

三平方の定理幾何
2025/7/20

問題は、図の斜線部分で示された領域を表す不等式を選択する問題です。境界線を含むという条件があります。与えられた選択肢は以下の通りです。 1. $y > x - 2$

不等式領域グラフ直線座標平面
2025/7/20