まず、数列の極限が存在すると仮定し、その値を L とおく。つまり、limn→∞an=L とする。このとき、limn→∞an+1=L も成り立つ。数列の漸化式において、n→∞ とすると、 L=L+7−1 L+1=L+7 (L+1)2=L+7 L2+2L+1=L+7 L2+L−6=0 (L+3)(L−2)=0 数列 {an} は正の数列なので、極限値 L も正である必要がある。したがって、L=2 が極限の候補である。 次に、数列 {an} が単調減少であることを示す。 a1=3 であり、a2=3+7−1=10−1≈3.16−1=2.16<a1=3である。 an>2 を仮定する。このとき、an+1=an+7−1>2+7−1=3−1=2。よって、an>2ならば、an+1>2である。 また、an+1−an=an+7−1−an。 f(x)=x+7−1−xとおくと、f(2)=9−1−2=0。 f(x)=0となるのは、x=2のみである。 また、an>2で定義されるので、an=2+ϵとなる。 an+1−an=2+ϵ+7−1−(2+ϵ)=9+ϵ−3−ϵ=9+ϵ+39+ϵ−9−ϵ=9+ϵ+3ϵ−ϵ=ϵ(9+ϵ+31−1). 9+ϵ+3>3+3=6なので、9+ϵ+31<61<1である。 よって、an+1−an<0である。すなわち、an+1<anが成り立つ。 したがって、数列 {an} は下に有界な単調減少数列なので、極限を持つ。その極限値は 2 である。 はさみうちの原理を使うという指示があるが、今回は単調性を示すことで極限を求めることができた。