(1) $0 < a < b$ のとき、$1 - \frac{a}{b} < \log \frac{b}{a} < \frac{b}{a} - 1$ が成り立つことを示す。 (2) $\alpha < \beta$ のとき、$|e^\beta \sin \beta - e^\alpha \sin \alpha| < \sqrt{2}(\beta - \alpha)e^\beta$ が成り立つことを示す。 (3) 閉区間$[0, 1]$上で定義された連続関数$h(x)$が、開区間$(0, 1)$で微分可能であり、この区間で常に$h'(x) < 0$ であるとする。このとき、$h(x)$が区間$[0, 1]$で単調に減少することを示す。
2025/7/10
1. 問題の内容
(1) のとき、 が成り立つことを示す。
(2) のとき、 が成り立つことを示す。
(3) 閉区間上で定義された連続関数が、開区間で微分可能であり、この区間で常に であるとする。このとき、が区間で単調に減少することを示す。
2. 解き方の手順
(1)
関数 を考える。平均値の定理より、
となる が存在する。
, , であるから、
となる が存在する。
より 。したがって、
(2)
関数 を考える。平均値の定理より、
となる が存在する。
より、
したがって、
となる が存在する。
ここで、
したがって、
であるから、
(3)
かつ とする。平均値の定理より、
となる が存在する。
より、
より であるから、
したがって、。これは、 ならば であることを意味し、 は区間で単調減少である。
3. 最終的な答え
(1) が成り立つ。
(2) が成り立つ。
(3) は区間で単調に減少する。