四面体 $OABC$ において、$OB$ を $3:1$ に内分する点を $P$, $OC$ を $1:1$ に内分する点を $Q$ とする。$\triangle APQ$ の重心を $G$ とし, 直線 $OG$ と平面 $ABC$ の交点を $H$ とする。$\vec{OA} = \vec{a}$, $\vec{OB} = \vec{b}$, $\vec{OC} = \vec{c}$ とするとき, $\vec{OH}$ を $\vec{a}$, $\vec{b}$, $\vec{c}$ を用いて表せ。

幾何学ベクトル空間図形四面体重心平面内分点
2025/7/19

1. 問題の内容

四面体 OABCOABC において、OBOB3:13:1 に内分する点を PP, OCOC1:11:1 に内分する点を QQ とする。APQ\triangle APQ の重心を GG とし, 直線 OGOG と平面 ABCABC の交点を HH とする。OA=a\vec{OA} = \vec{a}, OB=b\vec{OB} = \vec{b}, OC=c\vec{OC} = \vec{c} とするとき, OH\vec{OH}a\vec{a}, b\vec{b}, c\vec{c} を用いて表せ。

2. 解き方の手順

まず, 点 GG の位置ベクトル OG\vec{OG} を求める。点 P,QP, Q の位置ベクトルはそれぞれ OP=34b\vec{OP} = \frac{3}{4} \vec{b}, OQ=12c\vec{OQ} = \frac{1}{2} \vec{c} であるから,
OG=OA+OP+OQ3=a+34b+12c3=13a+14b+16c\vec{OG} = \frac{\vec{OA} + \vec{OP} + \vec{OQ}}{3} = \frac{\vec{a} + \frac{3}{4}\vec{b} + \frac{1}{2}\vec{c}}{3} = \frac{1}{3} \vec{a} + \frac{1}{4} \vec{b} + \frac{1}{6} \vec{c}
次に, 点 HH は直線 OGOG 上にあるから, 実数 kk を用いて OH=kOG\vec{OH} = k\vec{OG} と表せる。
OH=k(13a+14b+16c)=k3a+k4b+k6c\vec{OH} = k \left( \frac{1}{3} \vec{a} + \frac{1}{4} \vec{b} + \frac{1}{6} \vec{c} \right) = \frac{k}{3} \vec{a} + \frac{k}{4} \vec{b} + \frac{k}{6} \vec{c}
また, 点 HH は平面 ABCABC 上にあるから, OH=sOA+tOB+uOC\vec{OH} = s\vec{OA} + t\vec{OB} + u\vec{OC} と表せて, s+t+u=1s+t+u=1 を満たす。
したがって,
OH=k3a+k4b+k6c\vec{OH} = \frac{k}{3} \vec{a} + \frac{k}{4} \vec{b} + \frac{k}{6} \vec{c}
より, s=k3s = \frac{k}{3}, t=k4t = \frac{k}{4}, u=k6u = \frac{k}{6} であるから,
k3+k4+k6=1\frac{k}{3} + \frac{k}{4} + \frac{k}{6} = 1
4k+3k+2k=124k + 3k + 2k = 12
9k=129k = 12
k=129=43k = \frac{12}{9} = \frac{4}{3}
よって,
OH=43(13a+14b+16c)=49a+13b+29c\vec{OH} = \frac{4}{3} \left( \frac{1}{3} \vec{a} + \frac{1}{4} \vec{b} + \frac{1}{6} \vec{c} \right) = \frac{4}{9} \vec{a} + \frac{1}{3} \vec{b} + \frac{2}{9} \vec{c}

3. 最終的な答え

OH=49a+13b+29c\vec{OH} = \frac{4}{9} \vec{a} + \frac{1}{3} \vec{b} + \frac{2}{9} \vec{c}

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