問題は、円すいの底面の周上の点Aを出発し、側面上を1周して点Aに戻るまでの最短距離を求めるものです。

幾何学円錐最短距離展開図扇形表面積
2025/3/11

1. 問題の内容

問題は、円すいの底面の周上の点Aを出発し、側面上を1周して点Aに戻るまでの最短距離を求めるものです。

2. 解き方の手順

円すいの側面を展開すると扇形になります。点Aから出発して点Aに戻る最短距離は、展開図である扇形上で点Aから点Aを結ぶ直線になります。この直線は、円すいの母線2つでできる三角形の底辺の長さに相当します。
円すいの底面の半径を rr、母線の長さを ll とすると、底面の円周は 2πr2\pi rです。問題文の図から、円すいの表面積が 63πcm263\pi \text{cm}^2 であることがわかります。円すいの表面積は、底面積 SbaseS_{base} と側面積 SsideS_{side} の和で表されます。
Sbase=πr2S_{base} = \pi r^2
Sside=πrlS_{side} = \pi r l
したがって、円すいの表面積は
S=Sbase+Sside=πr2+πrl=πr(r+l)S = S_{base} + S_{side} = \pi r^2 + \pi r l = \pi r (r+l)
問題文から S=63πS = 63\pi なので、
πr(r+l)=63π\pi r (r+l) = 63\pi
r(r+l)=63r(r+l) = 63
また、問題文の図から、底面の円周の長さが 2π×3=6π2\pi \times 3 = 6\pi と読み取れます。したがって r=3r = 3 です。
3(3+l)=633(3+l) = 63
3+l=213+l = 21
l=18l = 18
求める最短距離は、母線が18の二等辺三角形の底辺の長さに相当します。扇形の中心角をθ\thetaとすると、扇形の弧の長さは lθl\theta であり、これは底面の円周 2πr2\pi r に等しいので、lθ=2πrl\theta = 2\pi r より、
18θ=2π(3)18\theta = 2\pi (3)
θ=6π18=π3\theta = \frac{6\pi}{18} = \frac{\pi}{3}
扇形の中心角 θ\thetaπ3\frac{\pi}{3} であることから、点Aから点Aへの最短距離は、母線長 l=18l = 18 の正三角形の辺の長さに等しくなります。

3. 最終的な答え

1818

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