円すいの側面を展開すると扇形になります。点Aから出発して点Aに戻る最短距離は、展開図である扇形上で点Aから点Aを結ぶ直線になります。この直線は、円すいの母線2つでできる三角形の底辺の長さに相当します。
円すいの底面の半径を r、母線の長さを l とすると、底面の円周は 2πrです。問題文の図から、円すいの表面積が 63πcm2 であることがわかります。円すいの表面積は、底面積 Sbase と側面積 Sside の和で表されます。 Sbase=πr2 Sside=πrl したがって、円すいの表面積は
S=Sbase+Sside=πr2+πrl=πr(r+l) 問題文から S=63π なので、 πr(r+l)=63π r(r+l)=63 また、問題文の図から、底面の円周の長さが 2π×3=6π と読み取れます。したがって r=3 です。 3(3+l)=63 求める最短距離は、母線が18の二等辺三角形の底辺の長さに相当します。扇形の中心角をθとすると、扇形の弧の長さは lθ であり、これは底面の円周 2πr に等しいので、lθ=2πr より、 18θ=2π(3) θ=186π=3π 扇形の中心角 θ が 3π であることから、点Aから点Aへの最短距離は、母線長 l=18 の正三角形の辺の長さに等しくなります。