2つの直線の方程式が与えられており、これらの直線がなす角を求める問題です。直線の方程式は次の通りです。 $\frac{x-3}{2} = \frac{y+1}{3} = \frac{z-5}{-1}$ $x+2 = \frac{y-4}{-2} = \frac{z+3}{3}$

幾何学ベクトル空間ベクトル直線の方向ベクトル内積角度
2025/7/10

1. 問題の内容

2つの直線の方程式が与えられており、これらの直線がなす角を求める問題です。直線の方程式は次の通りです。
x32=y+13=z51\frac{x-3}{2} = \frac{y+1}{3} = \frac{z-5}{-1}
x+2=y42=z+33x+2 = \frac{y-4}{-2} = \frac{z+3}{3}

2. 解き方の手順

まず、それぞれの直線の方向ベクトルを求めます。
1本目の直線の方向ベクトル v1\vec{v_1} は、分母の係数から (2,3,1)(2, 3, -1) となります。
2本目の直線の方向ベクトル v2\vec{v_2} は、x+2=x(2)x+2=x-(-2)と考えると、分母の係数から (1,2,3)(1, -2, 3) となります。
次に、2つのベクトルのなす角 θ\theta を求めます。
2つのベクトルの内積は、
v1v2=v1v2cosθ\vec{v_1} \cdot \vec{v_2} = |\vec{v_1}||\vec{v_2}| \cos\theta
で表されます。
したがって、
cosθ=v1v2v1v2\cos\theta = \frac{\vec{v_1} \cdot \vec{v_2}}{|\vec{v_1}||\vec{v_2}|}
v1v2=(2)(1)+(3)(2)+(1)(3)=263=7\vec{v_1} \cdot \vec{v_2} = (2)(1) + (3)(-2) + (-1)(3) = 2 - 6 - 3 = -7
v1=22+32+(1)2=4+9+1=14|\vec{v_1}| = \sqrt{2^2 + 3^2 + (-1)^2} = \sqrt{4 + 9 + 1} = \sqrt{14}
v2=12+(2)2+32=1+4+9=14|\vec{v_2}| = \sqrt{1^2 + (-2)^2 + 3^2} = \sqrt{1 + 4 + 9} = \sqrt{14}
cosθ=71414=714=12\cos\theta = \frac{-7}{\sqrt{14}\sqrt{14}} = \frac{-7}{14} = -\frac{1}{2}
θ=arccos(12)\theta = \arccos(-\frac{1}{2})
θ=2π3\theta = \frac{2\pi}{3} (ラジアン) または 120120^\circ
なす角は通常、鋭角で表すため、180120=60180^\circ - 120^\circ = 60^\circ となります。
もしくは、π2π3=π3\pi - \frac{2\pi}{3} = \frac{\pi}{3} (ラジアン)

3. 最終的な答え

π3\frac{\pi}{3} (ラジアン) または 6060^\circ

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